日々無意識に口にしている何気ない言葉のひとつひとつにも、ことだまが宿っています。ここでは唱えるだけで運を良い方向へ導いていける言葉をご紹介。今日から試してみて。
「ことだまとは、古来日本において言葉に宿ると信じられてきた力のこと。良い言葉を発すると吉事が、不吉な言葉を発すると凶事が起こると考えられました」(ことだま鑑定水蓮流家元・水蓮さん)
さらに最近は脳科学的にも、ことだまの力が立証されているそう。
「脳(大脳辺縁系)は主語を区別できないので、人にかけた言葉も自分にかけた言葉だと思い込むといわれます。よって人を褒めれば自己肯定感が上がり、悪口を言えば自分自身にストレスホルモンが溜まってしまいます。良い言葉を使えば自分も快適になり、人間関係も良好に。逆も然りです」
ここでは、水蓮さんおすすめの開運ことだまを厳選してご紹介。
「ことだまは筋トレ同様、実践あるのみ。口に出す習慣をつけて、幸運を呼び寄せてください」
まずは取り入れられそうなものから実践、習慣化を目指してみて。
行きたくない! そんな朝こそ、「行くだけエライ!」
「気分が落ち込んでいる時は、会社に行くことさえ億劫に感じることも。そんな時は『行くだけエライ!』と唱えてみて。自分を全面的に、肯定してあげることで、心にゆとりを持てるようになります」
「おいしい」と呟くだけで、みんながおいしい
「おいしくないと感じるものでも、『おいしい』という言葉を発するだけで、幸せホルモンが分泌され、舌で感じる味覚が高まるといわれています。もちろん、それを聞いている人にも同様の効果が」
自己嫌悪感…ネガティブな時は、「今のなし!」
「ことだまのパワーは、まるで貯金の残高のようなもの。常に増減し、良い言葉を使っても悪い言葉を発すると相殺されてしまいます。そんな時は『今のなし!』と撤回すればカウントされません」
言えたらハッピー。心を豊かにする「お先にどうぞ」
「相手に先を譲ったり、気持ちを察してさりげなくサポートすることができる『お先にどうぞ』は、ゆとりや優雅さが身につく代表ことだま。相手に感謝されることで、幸せな気持ちになれる効果も」
今日一日の自分を認める、「がんばった!」
「エネルギー切れ(気枯れ)がおきた時は、“今日もよく頑張った”や“一日お疲れさま”など自分にいたわりの言葉をかけてあげてください。そうすれば、がんじがらめになっていた心が解き放たれます」
水蓮さん ことだま鑑定水蓮流家元。一般社団法人ことだま協会代表理事。全国各地で講座や鑑定を行う。近著は『絶対幸運「ことだま」』(KADOKAWA)。
※『anan』2019年10月9日号より。イラスト・徳永明子 取材、文・菅野綾子
(by anan編集部)