20~30代の女性は、いったいどんなことで悩んでいるのでしょうか。今回は、その世代のanan総研メンバーに、現在の悩みを一斉調査しました!最も多かった意外な悩みとは?
文・オリ子
いま、アラサー女性が悩んでいることは?
仕事に恋に、いまを一生懸命に生きる20~30代女性のみなさんは、何に心を痛め、苦しんでいるのでしょう。……と、悩みありきで進めてしまいましたが、まずはそもそもに立ち戻ってこの質問!
すばり、悩みごとはありますか!?
はい 83%
いいえ 17%
やはり8割以上の女性が、何かしら悩みを抱えているようです。逆に、2割近くの悩みがない人にお話を聞いてみたくもなりますが、これはまたの機会ということで……。では、悩みを抱えるみなさんは、いったいどんなことで悩んでいるのでしょうか?
アラサー女子の悩みランキング大調査!
1位 仕事 36%
2位 結婚 28%
3位 子作り・出産 18%
4位 家族関係 8%
5位 恋愛 5%
6位 人間関係・その他 5%
アラサー世代の悩みは、年齢的に周りからのプレッシャーを受けやすい結婚・恋愛関係が上位になると思いきや、最も多かった回答は「仕事に関する悩み」という結果に。職場でもより女性の活躍が求められる、令和時代のアラサー女子ならではの悩みなのかもしれません。続いて、結婚が2位、年齢的なリミットが近づく子作り・出産が、3位に続いています。
具体的な悩みを聞かせて!
仕事関係の悩み
「子育てをしながら仕事をするうえで、どこまでどのくらいやるかを迷っています。子どもの成長も逃したくないし、仕事も今しかできないものもあるかもしれないと思ってモヤモヤ……」(31歳・専門職)
「現在育休中です。4月に復帰を考えていますが、育児と両立できるのか、今でさえ体調を崩したりしているので不安です。また時短だとお給料がだいぶ減ると聞いているため、転職も考えたいけど、実際できるのかなど悩みが尽きません」(28歳・その他)
「まさにターニングポイントで、新たなスタートを切ろうかと思っているところです」(31歳・経営)
「今後の仕事の方向性について、今は自分のしたいことをしているけど、未来が定まっていないことに不安がある」(30歳・専門職)
「いまの仕事に不満。もっと好きなジャンルを極めたり、興味がある、声を使った仕事をしていきたい」(26歳・派遣)
産休、育休を経て、仕事復帰への不安を抱えている女性の声が多く聞かれました。女性の労働力が求められているものの、待機児童などの問題や、子どもが小さいうちはそばにいてあげたいという思いもあり、アラサー女子の悩みごとは尽きないようです。また、アラサーというターニングポイントで、仕事は本当にこのままでいいのか、何か新しいキャリアを積みたい! と密かに悩んでいる女性の声も聞かれました。
恋愛・結婚の悩み
「周りが結婚、出産ラッシュです。子どもは好きだし、出産のタイムリミットを考えれば結婚したほうが良いけど、だいぶ年下の彼と付き合っているので、本当に彼で良いのか悩んでいる」(33歳・その他)
「結婚する人生を選ぶか、結婚しない人生を選ぶか。相手がいないのに、その答えを出そうとしている(笑)」(31歳・会社員)
「このまま一生結婚できないかもしれないと、漠然とした不安にいつも襲われている」(30歳・専門職)
「もう30歳オーバーだし焦る気持ちはあるものの具体的に動けない。結婚したいというか、子どもがほしいからそのためにまず結婚しなきゃ、という気持ちもある」(29歳・会社員)
周りがどんどん結婚していくと、どうしても結婚を意識してしまう人が多いよう。また、「結婚願望はないけど結婚というワードは気になる」という声をはじめ、周囲からのプレッシャーを感じて悩んでいる人も多そうです。
子作りの悩み
「体外受精を始めるのですが、出張や旅行のスケジュールが立てられなくて、それだけが悩みです」(33歳・主婦)
「もうひとり子どもがほしいと思い、不妊治療を再開して早1年。一向にできる気配はなくただ時間が過ぎていき、自分のお店を出すタイミングがなかなかできない」(30歳・自営業)
「子どもはいらない! ということで結婚生活8年目を迎えているが、本当にいらないかなと35を目前に急に考えています。でも、決心がつかない……」(33歳・公務員)
「主人から子どもが早くほしいと迫られていて、『子どもを早く産んだほうがいい理由』という手作りの資料(10ページ程度)でプレゼンまでされているが、自分のキャリアや行動制限を考えるとなかなか踏み切れない」(30歳・会社員)
アラサー世代にとって「子どもを産むこと」は、自分のキャリアプランや、親や夫からの期待と合わせて考えなくてはいけない悩ましい問題になっています。また、不妊治療に悩んでいるという声も多く上がりました。夫や周囲から理解を得られなかったり、辛さをなかなか言えなかったりと、ひとりで抱え込んでいる女性もまだ少なくありません。夫婦ひいては社会全体の問題と考えて、少しでも女性の負担やストレスが減るような世の中になることを望みます。
大人になっても減らない悩み。今を見直すきっかけと捉えてみて。
アンケート結果では、そのほかに「痩せにくくなった」、「義母が変な人すぎてつらい、縁を切りたい」「子どもが巣立ったあと自分が何をしたいのか、何ができるのか漠然と不安」などさまざまな声が聞かれました。大人になれば、多少の問題はうまく消化できるようになると思っていましたが、実際アラサーまで歳を重ねても、悩みは尽きないもの。自分ではどうしようもない悩みを抱えている人もいると思いますが、悩みを悩みで終わらせず、自分や周りの人々、また将来のプランとしっかり向き合う機会と捉えて、良い方向に進められるといいですね。
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