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マンガ独自の快楽がある! マンガエッセイストが選ぶ“色っぽいセリフ”

エンタメ

マンガエッセイスト・川原和子さんに「その言葉と表情に心が揺れる。色気を放つマンガのセリフ」を教えていただきました。

不朽の名作であり、現在も新作が描かれる本作。不老不死の吸血鬼、ポー一族の一人であるエドガー。永遠に成長できないという絶対的な孤独の中で生きる彼が、アランという少年と知り合い、彼を吸血鬼の世界に誘うときのセリフ。「彼の深い絶望と、他者を求めずにはいられない“人の業”が凝縮された言葉。前後のコマではエドガーの妖しい魔的魅力が描かれ、このコマの気品すら感じる表情と合わせて、超越的な色気を放っています」

全5巻 各¥420/小学館 ©萩尾望都/小学館

“恋”なので仕方ありません

西 炯子『娚おとこの一生』1巻より

30代半ばの主人公・つぐみは、亡くなった祖母の家で、51歳の哲学者・海江田と奇妙な同居生活を始める。恋愛が苦手なつぐみを海江田は翻弄。親族の前で、突然公開プロポーズをするのがこの場面。「ふだんは飄々とし、地位も分別もある大人の男が、公の場で“私”極まりない恋心を堂々と宣言。本質的なことをぶれずに伝えるストレートさと、ある種の強引さが、愛の言葉をあまり口にしない日本の男性の中では稀有。それが色気の源なのでは」

全4巻 各¥429/小学館 ©西炯子/小学館

かわはら・かずこ マンガエッセイスト。著書に『人生の大切なことはおおむね、マンガがおしえてくれた』(NTT出版)が。

※『anan』2020年4月1日号より。

(by anan編集部)

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