「鑑みる」：この漢字、自信を持って読めますか？［働く大人の漢字クイズvol.25］

読めそうで読めないあの漢字、読めているはずだけど自信がないこの漢字。
目についた今が、復習のチャンス！　大人のための今更漢字力検定、スタート！

「鑑みる」、正しく読めますか？
「かんみる」ではありませんよ。
「かえりみる」も違います。それは「顧みる」が正しいです。

今回も、意味から予想してみましょう。
「鑑みる」はこんな意味を持つ言葉です。

「先例・手本に照らして考える。（集英社『国語辞典』[第3版]）」

「過去の事例に鑑みて、この時期に大規模なプロモーションを打つと効果的だろう」
「先輩の失敗に鑑みて、少し余裕を持ったスケジュールで進めることにした」

少し堅めの言葉なので、友人との会話ではなかなか使わないかもしれません。
でもビジネスシーンやニュースなどで一度は耳にしたことがあるはず！

わかりましたか？
正解は……
↓↓↓

正解は、「かんがみる」　でした！
使う際に気を付けたいのが
「鑑みる」の意味は、他と照らし合わせて考えるというニュアンスであること。
「踏まえる」「考慮する」という意味で「影響を鑑みると～」といった使い方をしてしまいそうですが、
本来は意味が異なる言葉です。

そもそも「鑑」という漢字の持つ意味が
①かがみ。姿を映して、いましめとする。てほん。いましめ。
②照らし合わせて見比べるもの。
③照らし合わせて考える。見極める。　（集英社「国語辞典」[第3版]）

であると覚えておけば、読み方も意味も正しく覚えられそうです！
ぜひこの機会に頭の隅に入れておきましょう♪

取材・文／田畑紫陽子