PCやスマホを使う時間が長いと、肩関節が前側に巻いた「巻き肩」になってしまいがち。「巻き肩になると、胸郭が圧迫されて胸の筋肉が緩み、バストが下垂します。改善するには、肩まわりの筋肉を効果的に緩めて神経の流れを良くし、バストの形を整えるツボ“特効穴”の刺激を習慣にするのがおすすめ。呼吸が深くなるのを体感して」(鍼灸師・後藤多都揶さん)。準備運動として、首へ繋がる反射区を刺激しておくとさらに効果がアップ。
準備運動:まずは手と耳の反射区を刺激。
特効穴を刺激する前に、手や耳にある反射区をプッシュしておくと緊張している筋肉がさらに緩みやすくなる。強めの刺激を心がけて。
ツボによって強弱を調整
強…指先を使ってピンポイントで押す。
中…指の腹を使って押す。
弱…手をグーにして第二関節4指を揃えて面で押す。
少海(しょうかい)
肩甲骨まわりの筋肉をほぐすツボ。肘の痛みがあるときにも効果的。
ツボの位置と押し方:強10回
肘関節の小指側にあるくぼみ。肘を軽く曲げるとわかりやすい。親指と中指で肘を挟むようにして奥に響くようにプッシュ。
上四とく※(かみしとく)
首の後ろから肩の上部をほぐすツボ。筋肉の緊張を和らげ寝違えたときなどにも。
ツボの位置と押し方:強10回
手の甲側の手首付け根から肘の骨までを3分割し、肘から1/3の位置。人差し指の先と親指で腕を挟むようにしてプッシュする。
※「とく」はさんずい+売の旧字
合谷(ごうこく)
胸から首の前側をほぐすツボ。眼精疲労、頭痛、倦怠感などの症状にも。
ツボの位置と押し方:強10回
人差し指と親指の骨が交わるところのくぼみ。親指の先と人差し指でツボを挟み、小指の方向に、骨に当たるように押して。
頸(けい)
首まわりをほぐすツボ。耳を胎児の形と見たときちょうど首の位置にある。刺激すると体がポカポカに。
ツボの位置と押し方:強10回
耳たぶの上の、硬い骨が出た位置。親指と人差し指で挟み、思い切り強くつまむ。少し痛さを感じるくらいのほうが効果あり。
後藤多都揶さん 鍼灸師。リンドウー治療院総院長。痛みを一瞬で取るマジックアキュパァや美容鍼に定評がある。YouTubeチャンネルも。
ブラトップ¥6,900(ナージー/ジュンカスタマーセンター TEL:0120・298・133) レギンス¥12,000(ジュリエ ヨガ アンド リラックス TEL:03・6690・2925)
※『anan』2020年9月16日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・白男川清美 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・松木育未(ライトマネジメント) 取材、文・古屋美枝
(by anan編集部)