部屋の空気をクリーンに保って健康に過ごすヒントを、家電選びのプロがレクチャー。おうち時間がより快適になる、きれいな空気の作り方をマスターしよう。
きれいな空気でストレスも軽減。
家電+ライフスタイルプロデューサーの神原サリーさんによると、家の空気をクリーンにするには換気の仕方と空気清浄機の使い方がポイントになるそう。
「冬の換気は、寒さを防ぐためと、暖房コストを減らすために、いかに短時間で済ませて部屋の暖気を保てるかがポイントになります。最近はプラズマクラスターや次亜塩素酸フィルターなど、ウイルス対策に役立つ機能を搭載した空気清浄機がたくさん出ているので、そういうマシンも活用しましょう。きれいな空気の部屋なら心地よく過ごせて、免疫力アップにもつながるはずです」
ニューノーマル時代の空気清浄機の選び方。
ウイルス対策に注目を集めている空気清浄機。本来は、空気中のホコリを除去するものとして開発されたもの。
「空気中を漂うホコリは、床に落ちるまで8時間近くかかるといわれています。そこで空気を吸引して特殊なフィルターで濾過し、きれいにして放出するのが空気清浄機本来の役目。エアコンと空気清浄機を併用すると、エアコンのフィルターに溜まる汚れが減って、お手入れが楽になるというメリットもあります」
ウイルス対策に役立てるなら、次亜塩素酸フィルターや光触媒機能を搭載したマシンを要チェック。
「床置きの空気清浄機の場合、360度吸気タイプならなるべく部屋の中央に近づけ、背面吸気タイプなら壁から離すことで効果的に空気を吸引できて浄化効率が上がります。帰宅直後や人の出入りがあったら、強モードで15分程度運転させるのもおすすめです」
ホコリを取るのが基本の仕事。
PM2.5やカビ、ニオイを除去。使い捨てフィルターでお手入れが楽。Blue Pure 411 Particle + Carbon直径200×H425mm¥18,000(ブルーエア TEL:0120・974・419)
ウイルス対策も充実し始めた。
電解次亜塩素酸水でウイルスを抑制。次亜塩素酸空気清浄機 Virus washer(R) SVW-AQA2000(S)W370×D290×H600mm¥89,800*編集部調べ(シリウスTEL:0120・91・4649)
脱臭&除菌の機能に特化。
光触媒技術で脱臭、除菌。ウイルス対策効果も実証。薄型壁掛け式。ターンド・ケイ KL-W01 W441×D83×H436mm¥61,500(カルテック
www.turnedk.com)
自分の部屋の換気 システムを知っておこう。
2003年7月以降に建てられたマンションや戸建てには、24時間換気システムが備わっているはず。まずはそこをチェック、と神原さん。
「24時間換気システムがあるなら、換気口を開けたりスイッチをオンにするだけで換気ができます。特に寝室は、寝ている間も換気口を開けておくこと。閉め切っていると呼気に含まれる二酸化炭素が充満して、睡眠の質が低下。免疫力ダウンにつながりかねません。睡眠中の換気は意外と大切。日中は、1時間に1回窓を開けて。空気の入り口と出口がある部屋なら1回5分くらい、窓がひとつの部屋は10分くらいが望ましいとされていますが、サーキュレーターを使えば5分ほどでOK。換気の間、エアコンを消さない方が省エネになります」
窓の多い部屋は全ての窓を開けて。
窓が2つ以上ある部屋なら、窓を開け放つだけで新しい空気を入れて古い空気を逃がせる。
窓がひとつの部屋はサーキュレーターを。
窓がひとつしかない部屋は、サーキュレーターを窓に向けて空気を追い出すようにして。
神原サリーさん 家電+ライフスタイルプロデューサー、睡眠改善インストラクター。家電分野の記事執筆のほか、商品企画、コンサルティングにも携わる。http://kaden.k-sally.jp