紅葉シーズン真っ只中です! 鮮やかなモミジやイチョウ、どうすればうまく撮れるのか知りたいと思いませんか? そこで今回は誰でも簡単・ステキに紅葉が撮れるテクニックをプロカメラマンに聞いてみました!
写真・文:田代わこ
【カメラマンが教える! いいね! がつくスマホの撮影テク】vol. 27
プロカメラマンに教わります!
ananwebのために紅葉の撮り方を教えてくれるのは、雑誌や広告の撮影などで活躍されているプロカメラマンの佐藤朗先生です。今回教わった初心者向けの撮り方ポイントは全部で4つ。ひとつずつ実践しながらご紹介します。
コツ1・晴れの日を狙う!
紅葉撮影に適した天気は、ずばり晴れ。佐藤先生によると「空の青とモミジの赤、あるいはイチョウの黄色とのコントラストが人をハッとさせる」とのこと。空を青く撮るには、“順光”、つまり太陽を背にしてカメラを構えればOKです。
こちらが順光で撮影した写真です。空がバッチリ青くなっています。
ちなみに、逆光で撮ると空が白くなってしまうので、紅葉と空のコントラストは弱くなりますが、そんなときでも美しく撮影できるコツもあるそうです。それは、「空を入れず、葉にクローズアップして撮る」という方法。すると、葉が透けて透明感のある写真になるそうです。
ということで、逆光でモミジを撮ってみました。空の青さはあまり出ませんが、さわやか系の写真になったと思います。
さらに、ちょっと印象的な形の葉っぱがあったので、逆光で撮影。ドラマチックな雰囲気のある写真になりました。
曇りや雨の日はどうすればいい?
晴れの日がベストといわれても、曇りや雨の日が続くこともありますよね。そんなときに紅葉を撮りたい場合は、「下に落ちている葉を撮ってみる」とよいそうです。
例えば、水たまりや濡れた落ち葉はキラキラしていて、いい被写体になるとのこと。1枚だけの落ち葉を撮ってみても、贅沢に空間をいかした写真になるそうです。
こちらは、雨上がりに撮影した道路の写真。水たまりにイチョウの木が映りこんでいたのがきれいだったので撮ってみました。
コツ2・目の前に紅葉をもってくる!
次は構図について。横に広がるモミジと縦に伸びるイチョウ。それぞれどう撮ればいいのでしょう? そのコツは、「基本的にモミジ系は横、イチョウは縦で撮る。ものの形に逆らわずに撮ってあげると自然な構図になる」とのこと。
ただ、イチョウでも並木を撮る場合は横でもOKだそうです。
さらに、佐藤先生のオススメは「遠方から撮ろうとするのではなく、目の前に紅葉があって、遠くに風景やまた別の紅葉が写るという構図」。
ということで実践してみましたが、これはちょっとカメラ初心者の私には難易度が高めでした。うまく撮れたらおもしろい写真になりそうです。
コツ3・ライトアップ紅葉はマジックアワーを狙う!
次は、ライトアップされた紅葉の撮り方について。まず露出の注意点について聞いてみたところ、「画面をタップして露出を合わせると、背景が暗い場合は思ったより写真が明るくなりすぎてしまう時がある」とのこと。そんなときは、逆に露出を下げて撮ると夜らしさが出るそうです。
ということで、こちらも実践。左は、暗い部分をタップして露出を合わせた写真です。必要以上に明るくなってしまいました。右は露出を下げて撮ったものです。
また、オススメの撮影時間帯は、マジックアワーと呼ばれる日没タイム。ライトアップされた紅葉とまだ真っ黒になっていない紫や濃い青の空と組み合わせると、雰囲気ある写真になるそうです。
上の写真は、日没直後の時間帯に撮った紅葉です。こちらも、露出はやや暗めにして自然な暗さを出すようにして撮りました。
さらに暗くなってから、今度は月と一緒に撮ってみました。ちょっと日本画風。