冬野菜を“蒸して”おいしく食べるには? 水分をたっぷり含んだ冬野菜の良さを生かした簡単レシピを教えてくれたのは、料理家・渡辺有子さんです。
かぶは切らずにまるごと蒸して甘みを逃さず、お皿で崩してクスクスに旨味を吸わせれば、それだけで味わい豊かなソースの役どころに。スチームで作るスープは素材が溶けないので、大根とホタテのおいしさが優しく染み出た澄んだ仕上がりのひと皿になるのが魅力です。
かぶのまるごと蒸し
蒸して甘くなったかぶの旨味をクスクスに吸わせて。
材料/2人分
かぶ…4個、ミディトマト…2個、クスクス…70g、イタリアンパセリ…4本、アーモンド…20g、粗塩…適量、オリーブオイル…適量
作り方
(1)かぶは皮を薄くむき、蒸気のあがった蒸し器で25分蒸す。残り5分でミディトマトを加えて蒸す。
(2)イタリアンパセリは粗めに刻む。アーモンドは3等分に切る。
(3)ボウルにクスクス、塩少々、オリーブオイル大さじ1/2をふり、熱湯70mlを注ぎ蓋をして7分蒸らす。蒸らし終わったら(2)を加え混ぜる。
(4)皿に(3)と(1)を盛り、上からオリーブオイルと粗塩を適量かける。かぶが熱いうちにクスクスの上でつぶして食べる。
大根とホタテの蒸しスープ
じっくり素材を蒸すことでおいしい味を重ねていく。
材料/2人分
大根…小1/6本、生姜…1かけ、ホタテ缶詰…缶汁も含め90g、かつおだし…200ml、酒 …小さじ1、粗塩…小さじ1/4、ごま油…小さじ1/2、実山椒(あれば)…少々
作り方
(1)大根は皮をむき、ピーラーで薄く切る。生姜は千切り。
(2)器に(1)とホタテの缶詰を缶汁ごと入れ、かつおだし、酒、粗塩、ごま油の順に入れ、蒸気のあがった蒸し器で10分蒸す。
(3)仕上げに実山椒をミルで挽きかける。
わたなべ・ゆうこ 料理家。東京・渋谷で料理教室「FOOD FOR THOUGHT」を開催。器や旬の瓶詰を扱うセレクトショップも営む。
※『anan』2017年12月13日号より。写真・長島有里枝 スタイリスト・飯田珠緒 文・吉田直子 器協力・UTUWA
(by anan編集部)