料理家・渡辺有子さんオススメの冬野菜レシピをご紹介! “煮る”ことによって、塩味もまあるく馴染んだしっとり優しい味付けが、冬の乾いたカラダに染み渡ります。
ミルクで里芋をゆっくり煮ると甘みが増す。味付けは少しの塩と柚子の果汁だけというシンプルがおいしい料理です。蒸し煮も簡単。みずみずしい冬の青菜の水分を生かすため、厚手の鍋に材料を入れ、蓋を閉めて煮るだけ。旨味たっぷりの汁も一緒に味わいましょう。
里芋のミルク煮
里芋の旨味とミルクの甘み、合わせて贅沢なペーストに。
材料/作りやすい分量
里芋…小6個(約400g)、牛乳…160ml、柚子…1/2個分、塩…適量
作り方
(1)里芋は厚めに皮をむき、半分に切って塩でもみ、洗う。鍋に入れ、水をたっぷり注いて竹串がすっと通るくらいまで茹でる。
(2)茹で上がったらザルにあげる。鍋の水を捨てて牛乳を入れ里芋も入れて弱火にかける。牛乳がほぼなくなるまで焦げないように煮る。
(3)水分がなくなったら塩をふり、フォークや麺棒などでなめらかになるまでつぶす。
(4)柚子の果汁を小さじ1搾り、皮を1/2個分削って加えて混ぜる。
小松菜と青梗菜の蒸し煮
甘さも水気も増す冬の青菜は、2種類使うことで味に深みを。
材料/作りやすい分量
里芋…小6個(約400g)、牛乳…160ml、柚子…1/2個分、塩…適量、小松菜…1束、青梗菜…1株、鶏もも肉…1枚(約250g)、生姜…1かけ、オリーブオイル…大さじ3、赤唐辛子…1本、粗塩…小さじ1/3
作り方
(1)小松菜と青梗菜は洗って4cm長さに切り、水分がついたままでよいので厚手の鍋に入れる。生姜は薄切りにして加える。
(2)鶏肉は余分な脂を取りのぞき、半分に切ってさらにそれぞれを横に4等分に切る。
(3)(1)の鍋に(2)、すべての材料を入れて蓋をして弱火で30分蒸し煮にする。
わたなべ・ゆうこ 料理家。東京・渋谷で料理教室「FOOD FOR THOUGHT」を開催。器や旬の瓶詰を扱うセレクトショップも営む。
※『anan』2017年12月13日号より。写真・長島有里枝 スタイリスト・飯田珠緒 文・吉田直子 器協力・UTUWA
(by anan編集部)