寝て食べて飲んで……1年の中で最もダラダラ過ごせるお正月まであともう少し! でもちょっと待って! お正月が明けたはじめの出勤日。毎年だるくて眠くてたまらなくないですか? その原因はやはりお正月の過ごし方にあり!
そこで今回は、睡眠や入浴など夜のケアで、多くのプチ不調や美のお悩みを解決してきた、ナイトケアアドバイザーの小林麻利子が、休み明けにだるくならないお正月のOK行動をご紹介します。
文・小林麻利子
【小林麻利子の美人の作り方】vol. 114
1. 夜更かししても平日の起床時刻+2時間以内に起きればOK
休み明けに体がだるくなってしまうのは、起床就寝を司る体内時計の中枢と、体温や消化器系などの体内時計の針が合わなくなるからです。休み明けを考えた過ごし方をするならば、遅くとも起床時刻の2時間以内に起きるようにすれば安心です。
もし体を起こすのが辛ければ、カーテンをあけて窓からの光を浴びるだけでも◎。それも難しい…ということであれば、休み明けの3日前から少しずつ起床就寝の時刻を早くしていくようにしましょう。突然休み明けに早起きをするからつらくなるだけなので、事前準備を行うと良いでしょう。
2. 起床後1時間以内にバナナだけでも食べて!
みなさんが考えている以上に、「食べる時刻」は大変重要です。例えば、平日は同じ時刻に3食食べていたのに、長期休みの間だけ朝昼兼用の食事をしてしまえば、それだけ消化器系の体内時計の針が後ろにずれたまま。
例え、実家の都合でブランチとならざるを得ないご家庭でも、起床後1時間以内に、例えばバナナだけでも食べるようにしましょう。朝の光を浴びて、朝食を食べてはじめて体が “朝が来た!” と認識してくれます。休みの間もメリハリのある生活を心がけることで、休み明けでも体がシャキッと起きることが可能になります。
3.バーゲンは午前中から出動!
年始のバーゲンはぜひ午前中からいくようにしましょう! その理由は、やはり「太陽の光」。例え曇りや雪の天気でも、家の中の照明の明るさと外の太陽の明るさは雲泥の差。
深部体温が最も低い4、5時頃から5時間以内に太陽の光をたっぷり浴びることが体内時計のリセットに繋がり、朝から行動的に活動することができます。特に、雪の多い東北や北陸では、正午前後の太陽の光でも、十分に浴びることで、夜の睡眠ホルモンとも言われるメラトニンの生成に必要なセロトニンを分泌させることができます。冬は寒くて出不精になる方も多いと思われますが、よい眠りを得るためにも午前中の光をたっぷり浴びるようにしましょう。
4. 見たいTVがあるならお風呂は2回にわけて入る
年末年始は深夜番組が増えるので、TV鑑賞が楽しい時期ですね。でも、だらだらとTVを見て、気づいたら “こんな時間!お風呂は明日にしよう…” と入浴せず、お布団に入っても手足が冷たくてなかなか眠れない、という方は多いのではないでしょうか? そんな方は、お風呂に入る目的を2回にわけてみましょう。1回目のお風呂は、体をキレイにするという目的でシャワーを、2回目のお風呂は、熟睡を目的にじっくり湯舟に浸かります。
寝る前に体表面が温まっていないと、体の内側の熱い熱が外に放散されず、深部体温が低下しにくく、睡眠中の中途覚醒の可能性が高くなります。浴室の換気扇を切って、40、41度ほどのお風呂に最低10分は浸かってじんわり汗をかき、スキンケアをしてお布団に入るようにすれば、どんどん深部体温の熱が下がり、ぐっすり快適にお休みすることができます。
休み明けに気持ちよく出勤するためには、体内時計を乱さないことと、普段から良い睡眠をとることがとても大事。最高の1年のスタートを切れるよう、ぜひ工夫してみてくださいね!
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