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「デジタル庁」誕生に、東京五輪など… 21年になってどう変わる!?

エンタメ

堀潤&五月女ケイ子の「社会のじかん」SP。激動の時代、日本は、世界はどう変わる?

堀:通勤ラッシュも、地方と都市の格差も、東京一極集中が問題なんですよね。国もワーケーション(注4)を推進したり、地域にいながら日常の生業を維持できるあり方を提唱したりしています。新型コロナ問題がある程度解決の目処がついたら、本格的に都市と地方の格差是正を進めることが今後の課題になるだろうと思います。

五:地方の医療体制は、これから良くなっていきますか?

堀:そこで有効なのが「オンライン診療」ですね。初診からオンラインでできるようになりました。いままでは地域の薬局を守るために、オンラインで薬を出すことは許可が下りませんでしたが、コロナによって、一気に解禁の流れになってきています。

五:暮らしも人の価値観もコロナで変えざるを得ないことになって、いろんなことを良い方向に変えていってくれているのかも?

堀:進まなかった問題が一気に進んだところはありますよね。コロナくらいの大きなインパクトがないと、なかなか変えられなかったんでしょうね。

注2「スーパーシティ法」
「スーパーシティ」構想を盛り込んだ、国家戦略特別区域法(特区法)の一部を改正し、規制緩和する法案が‘20年6月に公布。スマートシティに防災や社会福祉の要素を加え、地域住民のデータを連携して管理することで、効率のいい都市計画を‘30年ごろまでに実現しようとしています。

注3「マイナンバーカード」
マイナンバー(個人番号)とは、住民票を持つすべての人に番号をつけ、年金や保険、税金、収入などを一括管理しようというシステム。マイナンバーカードは、マイナンバーが記載された顔写真やICチップつきのカードのことで、交付には申請をしなければいけません。マイナンバーカードがあれば、1枚で様々な行政手続きがオンラインで申請できるようになります。政府はカード所持者を増やしたく、マイナポイントを発行するなど、手を尽くしています。煩雑だった申し込みも、スマホやPCでもできるようになりました。

注4「ワーケーション」
「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた造語。リモートワークを進化させ、地方やリゾートなど、旅行先でも仕事ができるようにし、積極的に休暇が取れるようにしようと、国が推奨しています。

堀 潤さん 1977年生まれ、兵庫県出身。ジャーナリスト。監督したドキュメンタリー映画『わたしは分断を許さない』が公開中。同名著書も刊行。ほかに『堀潤の伝える人になろう講座』等。

五月女ケイ子さん 1974年、山口県生まれ、横浜育ち。イラストレーター。WEBサイト「五月女百貨店」では、‘21年のカレンダーほか、楽しいグッズが絶賛販売中。https://sootomehyakka.com

https://sootomehyakka.com

※『anan』2020年12月30日-2021年1月6日合併号より。イラスト・五月女ケイ子 取材、文・黒瀬朋子

(by anan編集部)

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