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エッチな気分に…デートが超盛り上がると話題の『ヌード展』

横浜美術館で開催中の『ヌード展』に行ってきました。タイトルだけでもドキドキしますが、実際の展示作品はさらに刺激的♡ いったいどれだけスゴイのか、話題の展覧会をレポートします!

カルチャー

ヌードの歴史をアートで見る!

【女子的アートナビ】vol. 106

『ヌード NUDE —英国テート・コレクションより』では、ヨーロッパの芸術家たちが挑み続けているテーマ「ヌード」にスポットをあて、その歴史を絵画、彫刻、写真などの作品で紹介。19世紀の神話画から現代アートまで、英国テート・コレクションが所蔵する珠玉の作品134点を楽しめます。

この展覧会、タイトルだけ見るとキワモノ系かと思ってしまいそうですが、内容はいたってまじめ。ヌードは芸術表現としてかなり重要なテーマで、裸体美から性愛表現まで、古くからさまざまな芸術家たちがこの主題に取り組んできました。今回の展示では、日本初公開となるロダンの彫刻作品をはじめ、ピカソやマティスなど巨匠たちの名作も来日。トップクラスの近現代アートを堪能できます。

まずは古典的なヌードから

最初の展示室では『物語とヌード』というタイトルで、19世紀イギリス、ヴィクトリア朝時代の作品などが並んでいます。裸体表現が許されていなかった当時、古典文学や神話などの物語をテーマにした「歴史画」を描くときだけヌードを描くことができました。

とはいえ、あまりにリアルな描写だと怒られたようで、例えばラファエル前派の画家ジョン・エヴァレット・ミレイの作品《ナイト・エラント(遍歴の騎士)》は、木に縛り付けられた女性のヌードが生々しすぎて批判が集中したそうです。

続く第2章『親密な眼差し』では、ドガやルノワールなど印象派を中心とした画家たちの作品が展示されています。19世紀後半以降になると、物語や神話に出てくる女性ではなく、入浴中の妻やベッドに横たわるモデルなど、同時代の女性を描いたヌードが登場します。今の時代に見ると、特に刺激的なヌードではないのですが、当時は現実の生活空間にいる女性の裸を絵にすること自体が珍しかったので、スキャンダラスな絵画として扱われたようです。

リアルすぎ! エロティック・ヌード

同展では時代順に作品が展示されていますが、第4章だけ別格扱い。その名も『エロティック・ヌード』と題され、タイトルでも勝負してきています。

この章のメイン作品は、オーギュスト・ロダンの大理石彫刻《接吻》。日本初公開の本作は、情熱的に絡み合っている男女の姿がエロティックに表現されています。この愛し合う2人は、ダンテの『神曲』に登場する人物ですが、道ならぬ恋をしているカップル。1913年に本作がイギリスで一般公開されたとき、「エロすぎる」と騒ぎになりシーツで覆い隠されたという逸話も残っています。

こちらの展示室には、ほかにもピカソやターナー、ホックニーなどによる刺激的な作品が勢ぞろい。生々しすぎる性愛場面もあるため写真を掲載できませんが、寝室でのからみや同性愛を描いた現代アートなど、一流の芸術家たちが手がけたエロティシズム表現を薄暗い展示室で心ゆくまで堪能できます。

展覧会の後半になると、現代の芸術家たちが手がけたヌード作品も出てきます。ロバート・メイプルソープの肉体美を強調した裸体写真をはじめ、男性ヌードを描いたシルヴィア・スレイの絵画など刺激的かつ挑発的な作品が並んでいます。人種やジェンダーをテーマにしたものや社会的メッセージを含む作品などもあり、ヌードというテーマがひと筋縄ではいかないことがわかります。

単にエロティックなだけでなく、奥深いテーマも含まれている『ヌード展』、ぜひ足を運んでみては?

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