貯金できないのは、収入が少ないから? いいえ、貯める仕組みを作れていないから! マネーリテラシーの基本を押さえることこそ、バージョンアップの第一歩です。マネー力UPのための5つの習慣をファイナンシャルプランナーの深田晶恵さんが教えてくれました。
【1】支出の見直しポイントは、通信費にあり。
節約を心がける中で、「ライフライン支出」は簡単に減らすことができないが、唯一、すぐに見直すことができるのがスマホ代などの通信費。
「仕事などで通話をよくする人でなければ、格安SIMへの切り替えを検討してみるのもありです。毎月数千円は削減できるので、節約のインパクトは大きいですよ」
【2】収支が簡単にわかる家計簿アプリを使ってみよう。
家計簿をつけることに挫折した経験がある人も多いのでは? ならば、進化した家計簿アプリに頼るのも手。多くのアプリが、レシートを撮影するだけで金額などを読み取ってデータ化し、費目に振り分けてくれる。銀行口座などを登録しておくこともできて、自分で入力する手間はほとんどなし。簡単に、楽しく節約できそう。
【Zaim】
レシートからの自動読み取りや、銀行、クレジットカード口座の入出金の自動取得など機能が充実。見やすくシンプルな画面で、家計簿が円グラフや棒グラフでビジュアル化され、支出のムダを見つけやすい。
【マネーフォワード】
こちらも収支を記録する家計簿としての機能を満たしつつ、連携する金融関連サービスが2600以上もあり、投資信託、年金などの口座もまとめて管理できる。口座をいくつも持っていたり、資産運用をする人には特に便利。
【3】ATMに行くのは月1回だけにする!
「現金が足りなくなるたびに数千円単位でちょこちょことおろすのは、いちばんお金が貯まらないパターン。1か月に使える金額を決めたら、ATMから引き出すのは給料日後の1回だけにしましょう。電子マネーも月に1度、決まった額だけをチャージします。オートチャージは使いすぎる危険性大なのでやめたほうがいいですね」
すぐ使ってしまわないよう、財布には1週間分だけの現金を。
【4】クレジットカードは2枚だけにする。
ポイントにつられて何枚ものカードを持っていると、往々にして無駄な支出につながる。クレジットカードはメインを1枚、メインの方を使えない場面に備えてサブを1枚、計2枚が正解。
「ポイントのために消費するなんて本末転倒だし、メインカードに集中して貯めたほうが効率いいのです。サブカードはできるだけ年会費のかからないもので、メインと違うクレジット会社を選んで」
【5】振込手数料だけで銀行を決めない。
金利の差がない今、振込手数料で銀行を選ぶという人も多い。
「でも、それほど頻繁に振り込みをするか考えてみてください。もし、コンビニで現金をおろしたり、夜間や休日におろして手数料を払っているとしたら、そのほうが問題。余分な手数料を払わないためには、銀行のATMで平日におろさなければいけないわけですから、ATMの数や支店数も銀行選びの基準になりえるのです」
ふかた・あきえ ファイナンシャルプランナー、生活設計塾クルー取締役。著書に『30代で「そろそろお金を貯めよう」と思ったら読む本』(PHP文庫)など。
※『anan』2018年4月25日号より。イラスト・藤田 翔 取材、文・黒澤 彩
(by anan編集部)
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