頭ではわかっていても、気がつけば何度も過ちを繰り返してしまうのが恋愛。そんなとき、「恋愛に効く予防薬があればいいのに!」なんて思ったことはありませんか? そこで、遺伝子で運命の恋を診断する恋愛クリニックが登場する映画『ラブ×ドック』をご紹介します。そんな気になる作品の魅力を教えてくれたのは……。
吉田羊さん&野村周平さん!
【映画、ときどき私】 vol. 161
映画では初の単独主演となる吉田さんが演じているのは、恋愛体質が原因で仕事や友だちをなくしてしまうアラフォー女子の飛鳥。そして、野村さんはその恋の相手となるピュアな年下男性の星矢を演じています。そこで今回は、おふたりに本作の撮影秘話や恋愛観などについて語ってもらいました。
まず気になるのは、恋愛遺伝子のタイプを調べてカウンセリングを行ってくれるという「ラブドック」。
実際に存在していたら、恋愛遺伝子の診断を受けてみたいですか?
野村さん もしあればおもしろそうですけど、受けたいとは思わないですね(笑)。
吉田さん 私はどういうところだったか友だちへの話のネタとして、一度は行くと思います。でも、本気で診断を受けに行くということはないですね。
野村さん 本気で行って、ここに入っていくところを知り合いとかに見られたら嫌ですよね(笑)。
仕事にも恋にも友情にも失敗してしまう飛鳥ですが、これらをうまく成り立たせるための秘訣は何だと思いますか?
野村さん 全部というのは、なかなか難しいんじゃないかな。
吉田さん でも、仕事と友情は両立できそうですよね。「仕事に行かないで」って言う友だちはいないから(笑)。
この3つならおふたりはどれを優先しますか?
吉田さん・野村さん 仕事ですね。
野村さん 友だちと彼女だったらちょっと難しいですけど。
吉田さん ただ、仕事よりも優先したい恋に出会えたら、それはそれで幸せだなと思います。
今回、飛鳥の恋の相手として登場するのは、年上の男性、同世代の男性、年下の男性というタイプも年齢も異なる3人の男性たち。
吉田さんがこのなかから選ぶとしたら、どの男性がタイプですか?
吉田さん 吉田鋼太郎さんが演じているということもありますが、年上男性の淡井さんがいいですね。セクシーですし、相手を喜ばせるための引き出しの多さは大人ならではの経験値によるものだと思うので。
ちなみに、ご自身が男性を見るときに注意しているポイントがあれば教えてください。
吉田さん 「カッコつけないこと」ですね。たとえば、ワインが有名なお店にご飯を食べに行って、全然ワインのことを知らないのに、店員さんが説明したときに「あー、はいはいはい」みたいに知ったかぶりする男性はカッコ悪いなと思います(笑)。
野村さんは、年上の女性に恋する役でしたが、年上の女性ならではの魅力はどこだと思いますか?
野村さん やっぱり包容力の高さですね。あとは落ち着いている大人の女性を甘えさせるという良さもあると思います。そうすると、男として「自分も大人にならなきゃ」ってレベルアップできると思うし。プライドというか、変な意地があるんですよね、男って(笑)。
そんな野村さんを現場で見ていて、吉田さんはどのように感じましたか?
吉田さん 胸キュンしましたね。現場での野村くんのたたずまいは星矢そのもので、役に対して真摯に向き合っていたし、やんちゃなイメージもありますけど、「実はこんなにシャイで誠実な人なんだ」というのは新発見でした。だからこそ、彼の演じる星矢にも感情移入できましたし、ステキだなと思いました。
大人の女子にとっては「あるある!」と思うところもたくさんありましたが、共感したところは?
吉田さん 一番共感したセリフは、淡井さんとの恋愛のなかで、飛鳥が心の声で言う「女性は仕事を褒められると弱い」というところですね。私は仕事を優先して生きてきて、しかも一般的には少しずつ恋愛対象から離れていく年齢なので、自分に興味を持ってもらうきっかけとしては仕事が大きいからです。
なので、そこを認められるとやっぱり弱いし、だからこそ男性がそこに下心を持ってると余計に傷つくのかなという気がしました。この3つの恋のなかでは、普段の私に一番近いリアルな感情だったなと思います。