コロナ禍で収入減の状態が続き、お金の大切さをいつも以上に実感している人も多いはず。今回は、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美先生に自分のライフスタイルにあった、簡単な貯蓄術を教えてもらいましょう。ぜひ参考にしてください。
目次
<お悩み内容>少しずつでもお金を貯めるにはどうすればいいの?
コロナ禍で収入が減っていることもあり、お金の大切さを改めて実感しています。だからこそ、いつも以上にお金を貯めたいと思っています。少しずつでもお金を貯めるにはどうすればいいのか教えてください。
(メーカー勤務・30歳)
【PROFILE】
毎年、今年こそお金を貯めたいと思っている。昨年はボーナスがカットされ、収入が減っている状態なので、いつも以上に貯蓄への関心が高くなっている。
<アドバイス>家計を見直して貯蓄を始める絶好のタイミング! 財形貯蓄からスタートし、投資も検討してみて
お金を貯めたいと思うことは、とてもいいことです。貯蓄に関心が向いている今こそ、家計を見直して貯蓄を始めるには絶好のタイミングです。まず、基本的なこととして、毎月の貯蓄の割合を確認しておきましょう。一人暮らしなら家賃と貯蓄をあわせて給料の4割。手取り20万円の場合、家賃が6万円なら貯蓄は2万円です。当然、家賃が高いと貯蓄できる金額が少なくなります。実家暮らしなら手取りの3割は貯蓄です。貯蓄できていない人は、まず財形貯蓄などからスタート。余裕のある人は、財形以外に投資なども検討してみて。少しずつ、老後に向けて積み立てていくことができると、生活に余裕が生まれそうです。
自分にあう方法でお金を貯めて! タイプ別に解説! カンタン貯蓄術
自分のライフスタイルによって、お金の貯め方は変わってきます。あなたにあったお金の貯め方を紹介します。
Step 1. 自分はどのタイプ?
まずはあなたがどのタイプなのか確認を。自分にあてはまる項目をチェック。
Aタイプ
□積立貯蓄はしていない
□欲しいものはローンを組んででも買う
□飲み会や合コンの誘いを断れない
□自分へのプチご褒美が毎月ある
□携帯電話料金・公共料金は、口座振替・カード払いでない
Bタイプ
□家賃が収入の3割を超えている
□上質な暮らしを心がけている
□保険料は月々1万円以上だ
□使っていない高級品がいくつもある
□カフェでのんびりするのが好き
Cタイプ
□節約を心がけているつもりだ
□「半額」「セール」の言葉に弱い
□100円ショップが大好き
□責任感が強いほうだ
□欲しいものを我慢するのが苦痛
Dタイプ
□家計簿をちゃんとつけている
□積立貯蓄は当たり前だと思う
□年間100万円ペースで貯めている
□長く使える必要なものは、高くても買う
□家賃は手取り収入の3分の1以下だ
Step 2. あなたのタイプとおすすめの貯蓄術をcheck
タイプがわかると、自分にあった貯蓄の方法を確認することができます。
Aタイプ:あるだけ使ってしまうノープラン自由人
働いていれば毎月給料が入り、貯蓄をしていなくても生活ができるので、深く物事を考えずに、あるだけ使う楽天的な自由人。
<おすすめ貯蓄術>先取貯蓄後は使い切ってOK
先取貯蓄ができる財形貯蓄がおすすめ。勤務先に財形がない場合は、給与振込の銀行の積立定期を。先取りしておけば、残ったお金は使いきってOKなので、ストレスフリーで生活できる。
<やることリスト>
□財形貯蓄
□積立定期預金
Bタイプ:稼ぐが固定費の出費多め。リッチ風貧乏
収入が高く、見栄っ張りということもあり、インスタ映えなどを意識してしまう。家賃や通信費など、固定費の出費が生活の負担に。
<おすすめ貯蓄術>見直しをしたうえで外貨積立を
外貨積立や純金積立といった、SNSでちょっと自慢できそうな金融商品がいいかも。もちろん、財形貯蓄などはやったうえで。家賃の見直しをするなどして、余裕ができた分を回して。
<やることリスト>
□外貨積立
□純金積立
Cタイプ:気づけばいつのまにか無駄遣い! 取りこぼし節約家
先取貯蓄もし、節約のため100円ショップで買い物をしたり、1円でも安い遠くのスーパーに行っているのに……。最近、老後が心配。
<おすすめ貯蓄術>老後に向けてiDeCoを始める
老後のために、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)をスタート。掛け金は所得控除されるのでメリット大。Tポイントなどのポイントで投資をするポイント投資も検討を。
<やることリスト>
□iDeCo
□ポイント投資