自分の悪気ない発言が、相手の心に傷をつけてしまうかもしれません。会話の中で意識したいことを、3つご紹介します。
人と関わる中で、いつでも相手を尊重した発言ができるとは限りません。自分の悪気ない発言が、相手のデリケートな心を踏み荒らしてしまう可能性もあります。
どうすれば、自覚なく相手を傷つけることを少しでも減らせるのでしょうか? 会話の中で意識したいことを、fumumu取材班が聞いてきました。
①常識は人による
「友達と何気ない会話をしているときに、私の『普通はこうじゃない?』の発言で、友達を傷つけてしまったことがありました。普通って、本当に人それぞれなんですよね。生まれ育った環境によって、培われていく常識もバラバラだし。
『普通は恋愛したいと思うよね』『普通は進学するよね』『就職するのが当たり前だよね』など、自分の常識だけで判断して、決めつけて発言するのはいけないと痛感しました。
自分の常識だけで語ることで、相手を無自覚に傷つけてしまう可能性があるし、単純に自分の無知をさらすことにもなるし。自分の中の物差しで物事を判断しないように、意識したほうがいいと思います」(20代・女性)
②理想はそれぞれ
「『自分がどうしたいか』『自分はどうなりたいか』の理想は、人によって異なると理解することが大切だと思います。自分の考える幸せが、相手にとっては不幸の場合もあるから。
私も、恋人と別れることを決めたときに、周りにいろいろ言われたんです。『いい人なのにもったいない!』『別れてから後悔しても遅いよ~』って。
付き合っているのは私で、その私が別れたほうが自分のためだと決断したのに、どうしてあれこれ言われないといけないんだろう…とイライラしたし、傷つきました。自分の理想を押し付けても、相手からしたらうっとうしいだけだと思いますよ」(20代・女性)
③好奇心はほどほどに
「相手の話に食いつくのはいいけど、自分の好奇心を満たすために、あれこれ詮索するのは避けたほうがいいと思います。相手が話さないのは、話す相手として自分は選ばれなかった、ということだから。
特に、いつもは関わらない人に対して、気になることがあったときだけ聞きに行くのはデリカシーがないですよね…。私も、なぜか恋人と別れたと社内で噂になって、そのときだけ『なんで別れちゃったの?』『どっちから別れたの?』と聞いてきた人がいました。
いつもは話しかけてこないのに、こういうときだけ来るんかい! と思いましたね。本人は好奇心を隠したつもりでも、相手にはしっかり伝わっているものですよ」(20代・女性)
自分では疑うことのない常識も、相手にとっては初めて触れる常識かもしれません。
『いやいや、それはおかしいでしょ!』と頭から否定せず、異なる意見を聞く姿勢を常に持っていたいですね。