暑くて暑くて眠れない…残暑厳しい毎日ですが、こうも暑ければ夜ぐっすり眠れず、疲れが蓄積している方も多いのではないでしょうか? 今回は、寝室の環境や入浴法などを紹介した前編に続いて、「寝る前の対策」後編です。
睡眠や自律神経の改善指導を行う、ナイトケアアドバイザーの小林麻利子が暑くて寝苦しい夜の対策をご紹介します。
文・小林麻利子
【小林麻利子の美人の作り方】vol. 136
1.入浴後、靴下を履いてベッドで脱ぐ
夏のお風呂上りは暑くて靴下を履かない方が多いと思われますが、意外にも足先は冷えていることが多いです。湯上がり時はアツアツでも、寝る頃に冷えてしまっていれば、血管が収縮してしまっているので体の内側の熱が外に出にくくなります。
体の内側の熱がしっかり下がることで深い眠りが得られるので、入浴後は靴下を履き、ベッドにあがったら靴下を脱ぐようにすれば、就寝後に放熱が進みよく眠れるようになります。
2.レッグウォーマーは年中欠かさない
就寝中は靴下は履きませんが、レッグウォーマーは年中履くことをおすすめしています。足首を温かくすることで足先から放熱が進むだけでなく、エアコンのきいた寝室では朝方寒くて起きることがあり、これを防ぐ目的でもあります。
足首は脂肪や筋肉が少ないので冷えやすい部位のひとつ。ここが冷やされると体全体の冷えを感じやすくなるので、パジャマの上からでいいのでレッグウォーマーを履くようにしてみてください。
3.寝る前にコップ一杯の水を飲む
脱水を防ぐために寝る前の水をすすめられることが多いですが、睡眠にとっても寝る前の水は必要です。寝始め90分以内の深い眠りにかけて、体温が下がります。その時に血液の循環が良ければ体温が外に逃げやすくなるのです。
もちろん今の時期は熱中症対策としても、寝る前の水は飲むようにしてくださいね。
4.天然素材の寝具を使う
冷却カバーなどがよく売られていますが、素材がポリエステルなどで通気性や放湿性が悪く、寝心地が悪くなることも。綿100%のカバーで十分です。ガーゼ素材や、生地の表面が凸凹していて肌の接地面が少なければベタつきも抑えられ心地よく眠れるでしょう。
5.パジャマは長袖長ズボン
パジャマは長袖長ズボンがおすすめです。難しければせめて上着は七分袖でもok。肌からの汗を吸い取ってくれるので、寝床内の環境を整えてくれます。ただし、ズボンは半ズボンや半端丈ではなく長ズボンを。先述の通り、足首は筋肉や脂肪が少ないため冷えやすく、寝冷えにつながります。
いかがでしたでしょうか? しっかり対策をすれば、どんなに暑くても快適にお休みすることができます。ぜひ試してみてくださいね。
Information
ナイトケアアドバイザー・小林麻利子さん
生活習慣改善サロンFlura主催。ナイトケアアドバイザー。睡眠改善インストラクター。最新研究を元に睡眠や入浴等の生活習慣指導を行う。予約1年待ちの人気。
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