SNSを中心に話題になっているテーマを検証するこの企画。
今回は、イプサの名品「ザ・タイムRアクア」とリニューアルされたロート製薬の「肌ラボ 白潤プレミアム 薬用浸透美白化粧水」です。
「成分が似ている」「使用感がそっくり」など、SNSで話題になっていますが、噂の通りよく似た商品なのかどうか、美容のプロである筆者がレポートします。
容量と価格の違いは?
まず、容量と価格をみてみましょう。
イプサ「ザ・タイムRアクア」
【容量】200mL
【価格】4400円
ロート製薬「肌ラボ 白潤プレミアム 薬用浸透美白化粧水」
【容量】170mL ※詰め替え用も同量
【価格】1144円(オープン価格)詰め替え用は1018円
容量が同じではないものの、イプサの方が白潤プレミアムよりも4倍近く高価です。
見た目は、圧倒的にイプサの方が美しく、容器に絶妙なくびれがあるため持ちやすい設計になっています。イプサがキャップを外すタイプであるのに対し、白潤プレミアムは開閉式の蓋です。
化粧水の出口の形状についてはイプサに配慮があり、適量取り出しやすいのが魅力なのに対し、白潤プレミアムはドバッと出やすいため注意が必要です。
では、実際に成分表を比べてみましょう。イプサも白潤プレミアムも医薬部外品です。
まず有効成分は全く同じです。トラネキサム酸は美白有効成分。シミのもとであるメラニンの生成を抑制しシミやそばかすを防いでくれます。それに加えて肌の炎症を鎮める抗炎症作用があるといわれています。
グリチルリチン酸ジカリウムもグリチルリチン酸2Kも同じ成分で、肌荒れを防ぐ有効成分です。つまり、シミやそばかすを防ぐと同時に肌荒れを防いで健やかな肌を育むというコンセプトは同じ商品といえます。
異なる点としては、イプサは白潤プレミアムよりも美容成分が多く配合されています。そのため白潤プレミアムよりもイプサの方が美容効果を期待できる可能性があるということは言えます。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。
実際に試して使用感を比べてみました
実際に筆者が10日ほどかけて自分の手の甲を中心に比較しながら両者を使用してみました。まず使用感はイプサに軍配が上がります。
イプサは資生堂のブランドのひとつ。そのため資生堂の研究力や技術力を感じさせる仕組みがあります。
(イプサの使用例)
実際に手に取り出した時イプサが垂れ落ちしにくくスピーディに肌になじむのに対し、
白潤プレミアムは垂れやすく、肌になじむまでにイプサよりは少し時間がかかります。
(白潤プレミアムの使用例)
実際のところ左手の甲にイプサ、右手の甲に白潤プレミアムを朝晩使用し、それ以外のものは同じものでケアしたところ、肉眼ではイプサを使用した左手の甲により透明感が出てキメも整った印象でした。