6月30日に発売し、既に大人気の47JIMOTO フラペチーノ®。47都道府県ごとにオリジナルフラペを一斉に販売するという、仰天企画をなぜ立ち上げたのか、スターバックスPRと開発担当者に、誕生秘話と知られざる開発裏話を聞いてきました。千葉、神奈川、埼玉、茨城、栃木、群馬の関東6県の47JIMOTOフラペのおいしさポイントも詳しくご紹介します!
完売必至の47JIMOTO フラペチーノ®、おいしさのヒミツと誕生までの波乱万丈ストーリー
「ご当地フラペチーノではなく、JIMOTO(地元)フラペチーノなんです」と地元を強調するのは、スターバックスPRの鈴木さん。
6月30日(水)、全国のスターバックス(一部店舗を除く)で一斉に発売開始となった、47JIMOTO フラペチーノ®。これはスタバ日本上陸25周年イベントの第2弾として考案された、スタバ史上初の壮大とも言える大きな試み。地域への感謝の気持ちと、未来へ続くつながりへの想いを込めて、全国の各店舗からアイデアを募り、都道府県ごとのイメージに合わせて、47種類ものオリジナルフラペを作り上げました。
鈴木さん 地域外の方に来ていただくためのご当地ものを意識したのではなく、あくまでもその地域、地元に住むみなさまとのつながりを深めたくて作りました。その思いから、JIMOTO(地元)というネーミングにこだわっていますし、1つの店舗に47種類すべてのフラペチーノを用意するのではなく、その地域のみなさまに向けてその地域のフラペチーノのみを販売しています。スタバは世界中にありますが、このような企画はこれまでになかったと思いますね。本国アメリカのスタバに(都道府県ごとに47種類のフラペチーノを作ると)報告したら、もうパニックで(笑)。直接情報発信してくれることになり、あちらでも広まりそうです。
ーーなぜこのような企画を考えたのですか?
鈴木さん 発端は今から2年前になります。スタバの大阪上陸20周年に販売した、めっちゃ抹茶フラペチーノが大好評だったことから、日本上陸25周年のタイミングに合わせて今度は全国に広げようと計画がスタートしました。各店舗に募集をかけ、集まったのが約1300ものアイデア。そのなかから、47都道府県ごとに厳選し、改良を加えたものがいま店頭に出ている47JIMOTO フラペチーノ®です。
開発担当:嶋田さん 1300だって数は多いですけど、それは1店舗1アイデアというルールを設けたためで、実際はそれよりもはるかに多い案があったと思います。なぜなら、店舗ごとに案をひとつに絞るのに、パートナー(店舗スタッフ)たちはいくつものアイデアを持ち寄り、何回もプレゼンをして選び抜いたものだから。原案はパートナーの数だけ、いやもっとあるかもしれませんね。だから、エントリーシートにはどれも、あふれんばかりの想いが書き込まれていて、読んでいて胸が熱くなりました。完成した47種類のフラペチーノは、不思議と味や色、素材が被るものがひとつもないんですよ。それぞれの発想力に驚きました。
実現させた商品のなかでも印象に残っているのは、「長崎 カステラコーヒーやん! クリームフラペチーノ®」。4月に全国で発売したティラミスフラペチーノに(構造は)似ていますが、エスプレッソを染み込ませたカステラと、食感が楽しいざらめが入っています。まさに長崎に根づいたアイデアだと思いましたね。
また、驚いたのは、「千葉 なごみ みたらし コーヒー クリーム フラペチーノ®」。千葉県産の醤油を使用したみたらしソースにコーヒーを合わせた「みたらしコーヒーソース」を使っています。
結果的にみたらし×コーヒーに落ち着きましたが、当初の案は醤油×コーヒーだったんですよ。どちらも香ばしさは共通していますが、その組み合わせはちょっと難しいかなと…。案の定なかなか合わなくて(笑)、醤油を使ったみたらしソースにコーヒーを合わせていくにあたり、その配合を何度もやり直して、いまのベストバランスのみたらしコーヒーソースにいたりました。
ーー47杯それぞれに並々ならぬ思いとストーリーが詰まっている47JIMOTOフラペ。そこで、嶋田さんが仰天した千葉をはじめ、神奈川、埼玉、茨城、栃木、群馬計6県のフラペについて、各県のパートーナーや担当の方のコメントを交えて詳しくご紹介します。
千葉 なごみ みたらし コーヒー クリーム フラペチーノ®
着目したのは、千葉県が誇る生産量全国1位(※1)の醤油。ホワイトチョコレート風味のシロップを加えたミルキーな味わいのベースに、先述した試行錯誤の末に完成したみたらしソースとみたらしコーヒーソースを合わせた、スイーツ感覚でいただけるフラペです。「千葉の店舗で働くパートナーのうち1/3が醤油を使ったレシピを提案したほど、千葉県産の醤油は自慢の逸品です。この醤油とコーヒーのベストバランスを探るべく、20、30回と試作を重ねてようやく完成させました。醤油とコーヒー、双方の香ばしさ、優しい甘さのハーモニーは、ユニークでどこかホッとする味わいになっています。ぜひお楽しみください」
※1 しょうゆ情報センター 2018年実績
神奈川 サマー ブルー クリーム フラペチーノ®
神奈川の青い空と海をイメージした爽やかなブルーは、マメ科の青い花、バタフライピーを使ったバタフライピーティーシロップとミルクをブレンドしたもので、ほんのりとした甘さを感じられて優しい味わい。これに、カップ底の波や雲を表現した白いホイップを混ぜるとよりクリーミー感がアップし、さらなる滑らかな口当たりを楽しめます。「神奈川は、横浜や鎌倉、箱根など特色のある地域がたくさんありますが、働く約半数のパートナーが挙げたのは、海のブルーをイメージしたアイデアでした。それを採用し、トッピングには輝く太陽や海に沈む夕日を思わせるシトラス果肉をオン。神奈川県民に親しみのある景色を表した一杯になっています」
埼玉 多彩玉 ストロベリー & シトラス フラペチーノ®
シトラス風味のベースに、ストロベリーソースと、ゆず果皮が特徴のシトラス果肉を合わせたこちら。イチゴの鮮やかな赤は、輝く太陽のもと満開に咲き誇る彼岸花を、トッピングのピンクとブルーのアラザンは、情熱と快晴をイメージしています。「晴れの日や、夏場は猛暑となることが多い埼玉で、爽やかで甘すぎず、最後までおいしくいただけるビバレッジを目指しました。カラフルな色みは、多彩な魅力を持つ埼玉も表現しています。この一杯で今年の夏を楽しく過ごしてください」
茨城 メロン いがっぺ クリーミー フラペチーノ®
フラペの主役は、収穫、出荷量日本一(※2)を誇る、茨城の代表的な特産品、メロン。こちらを使用したジューシーなシロップと、スタバで人気のホワイトチョコレート風味のシロップを合わせた一杯は、性別や年齢を問わず幅広い層から愛される親しみやすい味わいに。「爽やかだけど濃厚でコクのある、今までなかった味に仕上がりました。メインはメロンとシンプルさゆえに、茨城の良さがわかるフラペになっています。飲み逃さないでくださいね!」
※2 農林水産省 令和元年野菜生産出荷統計
栃木 らいさま パチパチ チョコレート フラペチーノ®
パチパチッと口中で弾けるキャンディの食感がやみつきになるフラペ。ベース部分はダークモカパウダーとシロップ、氷からなり、すっきりとしたチョコレート風味の味わいを楽しめます。この茶色と、ホイップクリームにとろりとかかるマンゴーパッションソースの黄色は、なんと真っ暗な空に光る雷さま(らいさま)を表現しているのだそう。「栃木は、日本でも有数の雷の多い県であり、雷は栃木の夏の風物詩ともいえます。そこからインスピレーションを得て作りました。また、見た目だけでなく、弾けるキャンディで雷が音を立てて鳴り響く感覚を感じていただければ。さらにキャンディは、地域のお祭りの太鼓や花火の楽しい様子もイメージしています。夏の栃木を連想させるこの一杯をぜひお楽しみください」