「太りやすいんです…」と口にしながらも引き締まった体型をキープし続けている人を観察していると、意識的に体を動かしていたり、食事内容に気を遣っていたりと、“太りにくい体作り”が習慣になっているのが見え隠れするもの。特に食生活においては高い意識を持っています。そして、その食生活を深掘りしてみると、「炭水化物」と上手に付き合っている様子も垣間見えてくるのです。
(1)「炭水化物=太る」とは言い切れない
「炭水化物=太る」というイメージを持っているかもしれませんが、食事内容に高い意識を向けている人たちの多くが炭水化物をきちんと摂取しています。そこに共通するルールが主に2つです。
(1)炭水化物は朝orランチで摂取(ただし量は控えめ)して、夜はできるだけ摂らないようにする
(2)炭水化物を摂取する際は小麦粉を避け、お米or米粉にする
上記2つのルールを徹底するだけでもすぐにでもダイエットにつながりそうな印象ですが、簡単なように見えて継続するには強い意志が必要になります。また、なぜ小麦粉よりもお米かというと、小麦粉は体内で油を吸収しやすいだけでなく、腸壁に残ってしまって身体に悪影響を及ぼす可能性があると言われているから。実際、パンやパスタではなくお米を食べることを心がけるだけでも体に変化が現れてくるものです。
(2)炭水化物はヘルシーな食生活に“欠かせない”栄養素
炭水化物は体を動かすためのエネルギーや脳を働かせるために欠かせない糖質を摂取するのに最適な栄養素ですから、「炭水化物を全カットする」という食生活はかえって危険というの想像に難くありません
実際、糖質を脳のエネルギーとして使うためには最低でも「100〜130g」は摂取する必要がありますが、白米に含まれる糖質量は小さいお茶碗1杯で「40〜50g」となるので、白米であれば「1日あたり小さいお茶碗2杯分程度」を摂取する必要があるということになります。
ただし、必要な栄養素とはいえ、炭水化物は総じて高カロリーなものが多く、摂取時は血糖値が急上昇するため、たっぷり食べてしまうと一気に体重増加につながりやすいのも事実。そこで大切なのが“摂取量を上手にコントロールすること”です。
例えば、食事のメインに据えるのは鶏肉(むね肉やささみ)や魚類などのタンパク質を多く含む食材や野菜などにする、夕食のご飯を豆腐に変えたりする(豆腐に含まれる炭水化物は100gあたり約2.0g)といった対策を講じるだけでも効果的でしょう。
このようにヘルシーに痩せること、そして理想の体型をキープすることには「炭水化物と上手に付き合っていくこと」が1つの鍵となります。摂取量を気をつけながらも、きちんと摂ることでヘルシーな食生活を確立し、太りにくい体を作っていきましょうね。