シーン8:“失言してしまった”と思った時。
自分の発言で、その場がピリッとしたり、ある日を境に相手がよそよそしくなったり…。そんな時はどうすれば!?
理由を聞いて素直に謝るのが一番の挽回法。
「こういう時は、『何か悪いことを言っちゃった?』と率直に聞いてみたほうがいいですね。最初は『別に』と言われるかもしれませんが、誠意をもって接すると、『あの言い方はよくなかった』と出てくると思うんです。そこで素直に謝れる人は、信頼されます」(山田さん)
「『いつもと様子が違う』と思っていることを伝えると、理由を話してくれなかったとしても、『そんな態度をとっていたんだ』と相手の気づきになることも。それが関係回復の一助になる場合も」(おおしまさん)
シーン9:“好意を伝える”会話。
相手のことを好きなのは間違いなく、この人と付き合いたい! と思った時は、どう伝えると受け止めてもらえるのか。
日常会話の中にジャブのように入れていく。
「告白は、あまり力まないほうがいいかも。『私じゃダメ?』『私と付き合うと絶対に楽しいよ』などほぼ告白のセリフを日常の延長線上ですると、OKならそう言ってくれるし、NGなら冗談の体でお互いに笑って流すこともできるので」(山田さん)
「告白の仕方を工夫したからといって、相手の答えが変わるわけではないと思うんです。そんななかできることといえば自己防衛。早く言ってしまいたいと思っても、振られても気まずくはならないデートの終盤や去り際がおすすめ」(おおしまさん)
シーン10:“付き合っている”からこそ気をつけたい。
最後は、恋人になってからの会話術。付き合う前は配慮できていたことが、距離が近くなることで疎かにならないように。
“私”を主語にしてネガティブな感情を伝えること。
「付き合うと距離が近いぶん、『言わなくてもわかってくれるはず』というニーズが高まりますが、実はそれがすれ違いの元凶に。とくにネガティブな感情はその都度伝えたほうがいい。その際、気をつけたいのは、相手を責めるのではなく、自分を主語にして『私はこう思っている』と伝えること」(おおしまさん)
「恋人同士だと『なんで遅れたの?』『きのう何していたの?』という一見、普通の会話が、尋問めいてしまいがち。頭ごなしに否定しないようにしてくださいね」(山田さん)
山田玲司さん 漫画家、恋愛コンサルタント。代表作は『Bバージン』(小学館)、『モテない女は罪である』(大和書房)など。TOKYO FMの音声サービス「AuDee」にて恋愛大肯定プログラム『山田玲司とバグラビッツ』が配信中。
おおしまりえさん 恋愛ジャーナリスト、漫画家。自分にとってベストな相手と関係性を深めるためのコミュニケーション法を提唱。「ananweb」でもコラムを執筆中。著書は『デキたら婚 ダンナより先に子どもが欲しい』(小学館)。
※『anan』2021年8月25日号より。イラスト・momokoharada 取材、文・保手濱奈美
(by anan編集部)