ルックス、ファッションなど、いま女性たちが男に求める要素とは? anan総研50人へのアンケートを基に、トレンドに精通している3人の識者に2018年モテる男の特徴を分析してもらいました。
世代・トレンド評論家の牛窪恵さん、マーケティング企業「リットモア」代表の市岡麻美さん、マーケティングアナリストの原田曜平さんに教えていただきました。
【容姿】塩顔の勢いは若干ゆるやかに? 濃すぎず、薄すぎないほどよい顔。
Q. どんな顔立ちの男性に惹かれますか?
あっさり塩顔系…34%、バランスの整った美形…31%、ソフトな可愛い系…19%、はっきり醤油顔系…8%、素朴な昭和顔系…4%、個性的な顔…4%
一世を風靡した塩顔ブームは落ち着きを見せ、その分バランスのとれた顔立ちを求める声が増加。「今年は正統派のイケメンながら、それぞれのパーツが主張しすぎないさじ加減が重要。濃すぎず、薄すぎず、いい塩梅のルックスが愛されています。まつ毛が長く、目が潤っている“桃花眼(とうかがん)”男子も、今後ますます注目ですよ」(原田さん)。「性格だけじゃなく、ルックスも男らしさと甘さが共存する、王子様のようなバランスのいいイケメンが愛されるようになりました。一見、中性的なルックスでも、性格や肉体に男らしさを感じると、コロッと落ちる女性が多いはずです」(牛窪さん)
【服装】シンプルにまとめる、セレクトショップ系。
Q. どんなファッションの男性に惹かれますか?
シンプルなカジュアル系…53%、ダサかっこいい古着系…12%、ハイブランド系…12%、体を強調する海外系…6%、その他…17%
その人に似合っていれば、個性的なファッションでもOKという声は少数派に。「ハイブランドすぎず、安すぎず。セレクトショップのような、シンプル&カジュアルなファッションに惹かれています」(23歳・会社員)や、「Tシャツとデニムのような、シンプルなファッションをさらりと着こなせる人が好き」(30歳・自由業)など、ベーシックスタイルに高評価が集中。ここでも求められるのは、平均点を大きく超えないくらいの行きすぎないレベル。「ジャラジャラとしたアクセサリーも、女子ウケが悪くなる原因。ファッションでも、いま女性たちが求めているのは“普通さ”を持った男性です」(市岡さん)
【体型】脱いだらくっきり! 二の腕&腹筋を重視。
Q.どんな体つきの男性に惹かれますか?
しなやかな細マッチョ…60%、がっしりマッチョ…20%、線の細い痩せ型…20%
昨年同様、ほどよく締まった細マッチョの支持率がトップに。見るからにカチカチの筋肉よりも、触りたくなるようなしなやかな筋肉が人気の模様。「女性たちが無意識にチェックしているのが、ちらりと見える上腕二頭筋。たとえ体の線が細い男性でも、二の腕に筋肉があれば、“いざというときに守ってもらえそう”と評価する女子が多いんです」(牛窪さん)。「筋肉は、男らしさを感じられる大切な判断要素。例えば、俳優の田中圭さん。優しそうなルックスでも、実は脱ぐとしっかりと筋肉があって、つい頼りたくなる体ですよね。そんなギャップのある男を女性たちは求めています」(市岡さん)
牛窪 恵さん(世代・トレンド評論家、「インフィニティ」代表取締役) テレビ番組のコメンテーターとしても活躍。「草食系男子」などの言葉を世に広めた立役者。著書に『恋愛しない若者たちコンビニ化する性とコスパ化する結婚』ほか。
原田曜平さん(マーケティングアナリスト) 大学生や20 代の社会人と一緒に、若者の消費行動を調査・分析。次なる流行をいち早く紹介する。著書は『平成トレンド史これから日本人は何を買うのか?』など多数。
市岡麻美さん(マーケティング企業「リットモア」代表) 20~30代の働く女性を中心にしたマーケティング業務、商品企画開発を専門に企業向けに行う。マーケターに向けた情報サイト「LITBOX」も運営する。
※『anan』2018年11月14日号より。イラスト・チヤキ 取材、文・野村紀沙枝
(by anan編集部)
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