軽井沢といえば夏でも快適な気候で、日本でも有名な避暑地のひとつ。この軽井沢の気候や風土が、発芽温度が低いライ麦の栽培にぴったりであったことから、自らライ麦を育て、酵母もすべて自家製のものを使ってパンを作っているお店があります。それが軽井沢町追分の「一歩ベーカリー」です。
軽井沢といえば夏でも快適な気候で、日本でも有名な避暑地のひとつ。この軽井沢の気候や風土が、発芽温度が低いライ麦の栽培にぴったりであったことから、自らライ麦を育て、酵母もすべて自家製のものを使ってパンを作っているお店があります。それが軽井沢町追分の「一歩ベーカリー」です。
一歩ベーカリーの魅力的なパンが詰まった「おまかせパンセット」
今回は、「一歩ベーカリー」の中でもお得で人気の高い「おまかせパンセット」を注文しました。その日に焼きあがったパンの中から、スタッフの方がランダムに選んだ7~10種類のパンがセットになっています。それぞれのパンの説明や美味しい食べ方が記載されている紙も入っているのがとてもありがたいです。ちなみにこのセットは、それぞれを単品で購入するよりも500円程お得になっているそうですよ。
そしてこのセットには、一歩ベーカリーの代名詞とも言える「ライ麦100%」と、「食パン系のパン」が必ず入っています。
ライ麦パンのイメージが変わる「ライ麦100%」
蒸し焼きがおすすめとのことで、蒸し器で温めました。食べてみるとライ麦の酸味はあるのですが、クセが強すぎるということはありません。とてももちもちした食感ですが、歯ごたえもあり、噛んでいくほどに甘味も感じます。なんとも奥深い味わいで、とても美味しいです。オリーブオイルと塩で食べるのもおすすめということで、それも試してみましたが、こちらも本当に美味しかったです。
ライ麦パンは少しクセがあって好みが分かれる種類のパンではないかと思いますが、そんな方はチーズなどをトッピングすると、ライ麦パンの味わいを楽しみつつ、より食べやすくなりますよ。お店のインスタグラムでも、いろいろな食べ方が紹介されているので参考にしてみてください。
私はオイルサーディンを合わせてみたのですが、オイルと魚の美味しさにライ麦パンの酸味が抜群の相性です。これは100%のライ麦パンだからこそ感じられる旨味だと思いました。
合わせるものによってたくさんの味の変化が楽しめますので、すぐに食べきってしまいました。この「ライ麦100%」を週に一度、必ずお店に買いにくるという方もいるそうで、その気持ちがよくわかります。
飽きさせない味わいの秘密は隠れた酸味「田舎食パン」
食パン系のパンは、「田舎食パン」「雑穀食パン」「全粒粉食パン」などのいずれかが入ります。今回は「田舎食パン」が入っていました。おすすめの食べ方を参考に、霧吹きをして、湿らせてからトーストしました。
6枚切り程度にカットしたのですが、重量感がありとてももちもちしているので一口ごとの満足度がものすごいです。少し食べただけで満たされてしまいそうですが、酸味が隠れておりそれが不思議と口を飽きさせません。材料を見ると、こちらにもライ麦が使用されていました。
大人も子どもも喜びそうな「あんぱん」と「塩バターロール」
今回この他にあんぱん、塩バターロール、トマトとオリーブ、リュスティック黒豆、オレンジピールとクリームチーズ、ノアレザン、そしておまけのパンが入っていました。おまけのパンは、あるおばあさまのリクエストで作られたライ麦100%のパン。名前はまだ決まっていないようですがこれから人気商品になるのでは、という予感がする美味しさでした。
どれも大変おいしかったですが、その中でも大人はもちろん、子どもも食べやすいのではと感じたのはあんぱんと塩バターロールです。
あんぱんは、五穀の入った生地でつぶあんを包んだものでした。私は甘すぎるあんこは苦手なのですが、こちらはとても素朴でやさしい甘さを感じて、素直にあんこが美味しいと思いました。
塩バターロールは、発酵バターが使われていておいしいです。こちらもくどい感じは一切なく、丁度良いバターのコクに塩気がとてもマッチしています。
健康志向な昨今。素材にこだわりぬいた「一歩ベーカリ―」のパンを暮らしのなかに。
「一歩ベーカリー」は、ライ麦、酵母が自家製なだけではなく、小麦は国産、砂糖はてんさい糖、油は米油、と素材にこだわり、私達が安心して口にできるパンを作り続けています。そのパンのおいしさを感じられる喜びはお値段以上。お店のファンをひとりでも多く作れたらと思わずにはいられない味わいでした。