気になる彼からのLINEを、いつどのタイミングで返すかは悩みどころ。すぐさま返信したら「待ってました!」と言わんばかりで、恥ずかしくなっちゃう……? 実はそんなことないんですよ。むしろ、すぐに既読したほうが良いことはいっぱいあるんです!
文・沙木貴咲
恋愛メンタルアドバイザーの沙木貴咲です。好きな人のLINEにすぐ既読をつけるのは、「必死だと思われそうでイヤ」と嫌う女子が少なくないようです。本当に逆効果なんでしょうか?
その気がなくても駆け引きをしている
たとえば、気になる彼のLINEを見返していたら、偶然に新しいメッセージが入って、瞬時に既読がつくケースがあります。それを「ヤバい」「すぐに既読なんて、必死すぎる」と嫌う人がいるのですが……そう思っている時点で、駆け引きをしていることになります。
即返信をしたくないのは、余裕があるように見せたいからで、その根拠になっているのは、「自分の気持ちを知られたくない」願望。メッセージが既読になるまでの時間を、相手に対する関心や愛情の度合いに見立てると、ほど良く放置したあとで返信したほうが「好き」の関心度合いは低くなり、自分の優位性を高められると思うのでしょう。
これは、わざと素っ気ない様子を見せて相手の出方を見る、という駆け引きに言い換えられるんですが……LINEをすぐ既読したくない女子のなかには、自分が駆け引きをしている自覚がない人も多いようで。意図してやっている人は別にして、結果的にそうなってしまっている人は、ちょっと損をしているかもしれません。
『好き避け』をしている場合
本当は好きなのに本心を明かせず、好きとは真逆の態度を取る状態を、『好き避け』といいます。これは、好きと思うほどあまのじゃくに振る舞ってしまうことで、相手から「嫌われてる?」と勘違いされる場合も少なくないでしょう。そもそも不器用な性格だったり、恥ずかしがり屋だったりと、素直に自分の気持ちを表現できないタイプは、『好き避け』をすることが多いかもしれません。
また、『好き避け』は無意識のうちにするため、好きな人を惹きつけることが目的の駆け引きと違って、彼に誤解を与えがち。付き合うどころか、悪印象を持たれて距離を置かれてしまう可能性があります。
なぜ恋心を知られちゃダメなの?
そもそも、なぜ「好き」という気持ちが相手に知られるとマズいんでしょう? 好きな人とは仲良くなりたいし、恋人同士にもなりたいはず。そんな状態を実現するには、自分の恋心を知ってもらうことが必須条件になります。
LINEをすぐに既読しないで余裕があるように見せかけた場合、ほかに自分の気持ちを伝える効果的な方法があるのでしょうか?
好きな人との距離を縮めるためには、LINEは欠かせないものであり、とても便利なツールです。毎日のように相手と顔を合わせられない恋なら、特に重宝するはず。
LINEをすぐに既読しないのは、むしろ逆効果かもしれません。
それに、着信とともに既読になったからといって、彼は「なんだか必死だな」とまで思うでしょうか? 何となくでも好意を抱いてくれていれば、うれしく感じるはずですし、そこまで思っていなくても、「反応が良い」と好感度は高いはずです。
すぐに既読するメリット
LINEをすぐに既読にする最大のメリットは、会話がテンポよく進むことです。即返信するからこそ会話が続くケースも多く、しばらく放置したのちに返信したのでは、相手もリアクションが鈍くなるでしょう。
また、LINEをきっかけに好きな人と仲良くなるには、どれだけ多く言葉を交わせたかによるはず。ひとつのメッセージに返事をもらうまでけっこうな時間がかかる人とは、男性もやりづらさを感じるかもしれません。少なくとも、テンポ良くポンポンLINEを投げるタイプには、あえて放置することは効果的な駆け引きではないでしょう。
好きな人からのLINEはすぐに既読にしたほうが、メリットはたくさんあります。恋心がうっすら伝わるくらいのメッセージを送ることで、彼が友人や仕事仲間といったラインを越えてくる可能性だってありますから。好きという気持ちは、むしろバラしたほうが恋の進展を狙えるかもしれません!
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