神崎桃子(体験型恋愛コラムニスト)
女性が気になる恋愛のアレコレを、男性たちに2択アンケート調査。結果をもとに、恋愛コラムニストの神崎桃子さんが男心を分析します。今回は「彼女からのダメ出し」にまつわるアンケート。
■「彼女からのダメ出し」を許せる男性はどれくらいいるの?
「なんでそんなことするの?」
「だから言ったでしょ、ちゃんとやらないと!」
付き合いが長くなればなるほど、仲が深くなればなるほど、女性がつい言いたくなってしまうのが「彼氏へのダメ出し」(笑)。
男性側は、ここで反論したら倍になって返ってくるのを恐れて「はい、気をつけます!」「ごめんね、もうしないから」と口では謝りながらも、心の中では「うるさいなぁ」なんて思っているのが関の山。
そうなると、彼にとってのダメ出しは“右から左に受け流すもの”に。また同じことを繰り返せば「あーもう! なんでいつも同じことを言わせるの!?」と女性の怒りが再燃! 最悪、喧嘩や別れ話に発展することも。
以前は気づかなかった彼のダメなところや悪い習慣は、付き合いが長くなればなるほど浮き彫りになるのが常。そしてあなたはますます“鬼のオカン女子”になっていく……。
今回は、男性が「彼女からのダメ出し」をどのように思っているのかを聞いてみたよ~。
Q.「自分のダメなところ」を彼女に指摘されるのはアリ? ナシ?
アリ:86.5%
ナシ:13.5%
※有効回答数281件
えーっ! この結果は意外かも。彼女からのダメ出しはウエルカム、素直に指摘を受け入れてくれる男性のほうが多いとは。理由が気になる~!
■「ダメなところを彼女に指摘されるのはアリ」派
◇自分のことを考えてくれているようでうれしい
・「きちんと自分のことを見てくれていると感じる」(38歳/情報・IT/その他)
・「かえって指摘がないと、自分のことにまったく興味がないという証拠でもあります」(34歳/その他/その他)
なるほど! 「指摘されるのはアリ」と答えた理由のひとつは、それによって彼女からの愛情をはかることができるから、ってわけだ。
そんな男性のポジティブシンキングは、ある意味正しい。だって、女性が彼氏やパートナーにダメなところを指摘するのは「あなたにもっとがんばってほしい」「あなたに期待をかけたい」がゆえの“愛のムチ”なんだもん。ママが愛する子どもを叱るのと同じ。
逆に相手への興味がなくなると、怒ったり泣いたり愚痴ったりしなくなる。つまり「ダメ出しをされているうちが花」ってこと。「あなたならもっとやれるはず!」という真意が隠れているのが“指摘”なんだよね。
◇結局は自分のためになる
・「言及の仕方にもよるだろうが、率直に言ってもらったほうがいいし、自分のためにもなるので」(30歳/学校・教育関連/営業職)
・「相手に言われて改めて気づくことができるし、直せる点がわかったら、改善できるから」(23歳/医療・福祉/販売職・サービス系)
他人からのクレームを肯定するのはなかなか難しいもの。だけど、彼女に言われたことで「あ、気づかなかった」「そういえば俺ってそういうところがあるかも……」と素直に受け入れることができたなら、欠点を改善する努力もできるってこと。
それならば、大事なのは女性側の言い方。彼が納得できなければただの“いちゃもん”に成り下がってしまうからね。「ここはこうしてほしいんだけどなぁ」「こういうところを直してもらえるとうれしいな」とお願いする形で指摘すれば、彼もすぐに襟を正してくれると思うよ。
◇いい関係性で長続きできそう
・「ダメなところ=彼女が嫌だと思うところなので、それを指摘され直すことでよりよい関係が築けると思う」(25歳/機械・精密機器/技術職)
・「自分のダメなところを言ってもらったほうが、こちらも相手のダメなところを遠慮なく言えるので、付き合いが長続きするから」(39歳/機械・精密機器/技術職)
ひと昔前なら女性が男性にダメ出しするなんてなかなか考えられなかったけど、女性の社会進出や地位の向上が、恋愛にも少なからず影響を及ぼしているよね。今や男性も、恋人にはフラットな関係を望んでいるってこと。
そんな「彼女の嫌だと思うところを直すことでよりよい関係が築ける」という考えの男性は絶対に買い! お互いに家事・育児を協力し合うなど、対等な夫婦関係が築けるはず。何があっても手放しちゃダメよ。