「欠点をなくす」より、「欠点を含めて認める」ことが大切なのかもしれません。
「周りの人が輝いて見えて、自分に自信が持てない」。そんな悩みを抱えながら、どうにか周りに合わせて過ごしている人もいるでしょう。
自信のなさからストレスをためてしまう生活から、どうすれば抜け出すことができるのでしょうか? 自分を認めるためのヒントを、fumumu取材班が聞いてきました。
①目の前のことに集中
「自分に自信がないときって、将来のことや周りからの評価など、目の前のこと以外を意識したときだと思うんです。『今のまま働いて、将来納得のいく道に進めているかわからない』とか、『周りから評価されているかわからなくて不安になる』とか。
答えのないことを考えているから漠然とした不安が出てきて、自信がなくなっていくんだと思います。世の中って、考えても答えが出ないことのほうが多いじゃないですか。特に人の気持ちなんて、いくら想像してもわからないですよね。
それなら『考えてもわからない』と諦めて、目の前のことに集中したほうが気持ちが楽だと思います。やるべきことをひとつずつこなしていけば、それに伴って少しずつ自信も養えるんじゃないでしょうか」(20代・女性)
②他人を美化しない
「自分に自信がないと感じる人は、周りのことを美化しているんだと思います。自信がある人のほうがスタンダードで、そんな世の中でどうして自分は自信がないんだろう…と悩んでいるってことですよね。
周りの人は自分に自信があるなんて、そんなのわからないじゃないですか。自信がないのにあるフリをしているだけかもしれないし、自分と同じように自信がないことに悩んでいるかもしれないし。いつでも自信満々の人のほうが少ないと思いますよ。
人のことはよく見えるから、自分よりも優れているように感じるけど…。周りからしたら、自分もそう思われているかもしれないですよね。他人を美化するのをやめたら、周りと比べて自分が劣っていると感じることもなくなるんじゃないでしょうか」(30代・女性)
③欠点ごと好きに…
「昔は『自信がある=欠点がない』だと思って、自分の欠点をなくそうと努力していたんです。外見のコンプレックスを隠すためにメイクやヘアスタイルを変えてみたり、内面を磨くために資格を取ってみたり。
その努力で得たものもあったけど、自分が感じる欠点をゼロにするってなかなか難しいんですよね。最近は、自信は完璧な見た目と頭脳に宿るものではなくて、欠点ごと自分を好きになれるかどうかで生まれるものなんじゃないかと思い始めました。
欠点を自分の一部として認めるのは勇気がいるけど、それができないと、ずっと自分を否定し続けることになるから。『いいところもだめなところも含めて、自分ってそんなに悪くないよね』と思えたら、その気持ちが自信につながっていくんじゃないでしょうか」(20代・女性)
完璧な人間には、どんな人でも簡単になれるものではありません。
「自信を持つために欠点をなくそう」とするより、「欠点も含めて自分を認めよう」と考えるほうが、前向きに自分と向き合うことができそうですよ。