肥大化する下半身は“筋膜ほぐし”&“動的ストレッチ”でリセット! 美容マニアも頼りにする即効性の高いメソッドが人気の“ゆがみ矯正のプロ”が伝授します。
筋肉のバランスを整えれば脚もヒップも引き締まる。
「長時間のデスクワークなどで座りっぱなしの人は、お尻や太ももの筋肉がこわばって代謝がダウン。筋肉が冷えて脂肪を燃焼しにくくなり、下半身太りの原因に。解消するには、凝り固まった下半身の筋肉をしなやかにすることが不可欠。下半身には全体の7割もの筋肉があるので、ここが正常に稼働するようになると全身の代謝が高まり、自然と痩せやすい体になれます」(代官山山口整骨院院長・山口良純さん)
効率的に痩せるためには、筋膜と筋肉をほぐす&動かす、この2ステップが大事。
「まず、縮んだ筋膜や筋肉をこぶしでほぐして血流を改善し、本来の柔軟性を取り戻すこと。次に、筋肉を軽く動かす動的ストレッチも行うことで代謝を促進させ、痩せ効果を格段にアップさせます。過度に負荷がかかっている筋肉と、使われていない筋肉、両方のバランスを整えましょう」
こぶしで筋肉のコリを緩めて、軽く動かす。
1、肋骨から骨盤にかけて位置する腹斜筋にアプローチ。
側屈して右脇腹を伸ばし、肋骨の下部分にこぶしを添え、親指以外の指の第二関節で骨盤方向に圧をかけながら10回スライド。左側も同様に。腹斜筋が硬いと太ももが太くなる。
2、コリを徹底的に撃退すれば丸みのあるふんわりヒップに!
右足を椅子にのせ、お尻の一番丸みがある部分よりやや上にこぶしを当てる。親指以外の指の第二関節でグリグリと押しながら、10~20秒ほぐす。左側も同様に行う。
3、ほっそり脚への近道、太もも裏にあるハムストリングスを攻略!
右側のお尻と太ももの境目にこぶしを当て、親指以外の指の第二関節で、膝裏手前まで圧をかけながらスライド。10回行う。左側も同様に。大きな筋肉をほぐして代謝を促進。
4、太もものアンバランスな筋肉を整えてくれるかかとの上下運動。
椅子などに片手を添えてお腹を伸ばし、体を安定させ、かかとの上げ下げを20回程度繰り返す。筋力が弱いハムストリングスとお尻の筋肉に働きかけ、前もものハリを改善する。
5、そけい部をほぐして老廃物を流し脚のむくみをすっきり解消。
足を軽く開いて椅子に座り、右の足裏を内へ向ける。右脚のそけい部にこぶしを当て、親指以外の指の第二関節を押し当て揺らしながら10~20秒ほぐす。左側も同様に行う。
6、過度にパツパツに張った太ももを加速させるコリや老廃物を退治。
右脚の付け根の外側にこぶしを当て、親指以外の指の第二関節で、やや圧をかけながら膝上までスライドさせる。10回行う。左側も同様に。前ももをほぐしてスレンダーな脚に。
7、股関節まわりを動かすだけで代謝が上がって美脚に近づく。
足を軽く開いて椅子に座り、両足のかかとを上げる。脚の力を抜いてリラックスした状態で、太ももを左右に開いて、閉じるを20回行う。股関節の外旋と内旋の運動ができる。
8、テレビを見ながら習慣づけたいお尻のアップダウン運動。
床に座ってあぐらをかき、左側のお尻を床から浮かせて戻しながら、右側のお尻を浮かせて戻す。15往復以上繰り返す。普段使われにくい腸腰筋を動かし、骨盤矯正効果もある。
9、ふくらはぎの内側を流してししゃも脚を卒業しよう。
右脚の膝下の内側に左手のこぶしを当て、親指以外の指の第二関節で、内くるぶしに向かって圧をかけながらスライド。10回行う。左側も同様に。リンパと血流の滞りを改善する。
10、ヒール靴をよく履く人は必須! 足の甲全体を伸ばして血流改善。
右の足首の前側にこぶしを当て、親指以外の指の第二関節で、足指の付け根に向かって圧をかけながらスライド。10回行う。左側も同様に。縮こまっている足の甲を解放する。