2019年12月に東京・銀座にある「新橋演舞場」で、新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』が上演されることが発表されました!歌舞伎のみどころや、気になるキャスト・製作スタッフなどをご紹介します。
2019年12月新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』が上演決定!
1982年2月号の『アニメージュ』で連載が始まった、宮崎 駿監督のアニメ『風の谷のナウシカ』。その2年後にはアニメーション映画となり、2019年12月に初めて歌舞伎として上演されることが決定しました。
全7巻からなる原作漫画の世界を、昼夜通し上演される今回の歌舞伎。連載中に映画化された内容とは異なって、原作漫画のすべてが上演されます。
新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』のみどころ
1994年3月号まで13年連載された原作漫画『風の谷のナウシカ』は、単なるSF漫画・ファンタジー漫画という枠を超えて、宮崎 駿監督のさまざまな思いが込められた大作。
「王蟲(おーむ)」が花道を歩くのか?「メーヴェ(架空の飛行装置)」での飛行シーンはどう表現されるのか?
架空の生物や巨大な武器兵器など、歌舞伎には登場しない要素があふれる『風の谷のナウシカ』を、どのように歌舞伎で表現するのかに注目です。
新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』キャストは?
辺境の小国「風の谷」の族長の娘である主人公・ナウシカ役を尾上菊之助さん、ナウシカと対立する大国トルメキアの司令官・皇女クシャナ役を中村七之助さんが務めます。
世界に知られるヒロインたちが、歌舞伎の女方ではどのように表現されるのか期待大です。ほかにも尾上松也さん、坂東巳之助さん、尾上右近さんの出演が発表されました。
ナウシカ役:尾上菊之助さん
尾上菊之助さんは、「通し狂言 増補双級巴 石川五右衛門」や「通し狂言 姫路城音菊礎石」で主演を務める歌舞伎役者。TBS系連続ドラマ「下町ロケット」では伊丹大役を演じ、歌舞伎の世界を超えて活躍しています。
クシャナ役:中村七之助さん
中村勘三郎の次男である中村七之助さんは、ほっそりとした容姿と寂しげな美しい風情が魅力の、若女方の歌舞伎役者。歌舞伎の舞台のみならず、映画やドラマ、バラエティ番組などでも活躍しています。
脚本は宮崎駿監督との共同脚本に名を連ねる丹羽圭子さん
脚本を手がけるのは、映画『借りぐらしのアリエッティ(2010年)』や『コクリコ坂から(2011年)』で、宮崎 駿監督との共同脚本に名を連ねる丹羽圭子さんです。
演出は、2018年8月に「新橋演舞場」で上演された新作歌舞伎『NARUTO -ナルト-』を手がけた「G2」が担当。宮崎映画の脚本家と、歌舞伎舞台の演出家がタッグを組みます。
新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』概要
演目
新作歌舞伎 風の谷のナウシカ
公演開始
2019年12月 昼の部・夜の部 通し上演
場所
新橋演舞場
出演
尾上菊之助、中村七之助、尾上松也、坂東巳之助、尾上右近