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恋人と長く付き合うための「想像力」の育て方

人間関係を育むには「想像力」が鍵だとよく言われます。でも、その想像力ってどうやって身につけたらいいのでしょうか。

人づきあいの鍵は「想像力」

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自分とは異なる考えを肯定することで、「おつきあい」の幅が広がり、イライラも減ります

人間関係の鍵は「想像力」と言われます。「想像力を働かせる」「相手の立場に立ってみる」というけれど、想像力を培うのって意外に困難ですよね。

自分とは違う「考え」「常識」などに触れてみることが一番いいので、お年寄りや子どもなど世代の異なる人や、異文化に接する機会があるほど、想像力は身につけやすいでしょう。

なかでも「自分と異なるタイプの魅力的な異性」と接することが一番手っ取り早い方法です。「この人を理解したい!」「この人の考えていることを知りたい!」と思えるような魅力的な異性と接することで、想像力を養うことができます。

良い想像力を邪魔する「独断」と「決めつけ」

逆に、「人間関係における想像力」を邪魔するのは、「独断」と「決めつけ」です。先入観を強く持っている人は、同じ想像をするにしても「自分勝手に悪い方向へ」と想像しがちです。そうではなく「相手の立場に立って良い方向へ」想像することが、関係を育むには大切です。

特に、「感情」に振り回されると「想像力」は萎みやすく、悪い方向へと考えてしまいます。「感情」は生きたエネルギーであり、勝手に生まれて沸き起こる「気」のひとつなので、簡単にコントロールすることは困難です。コントロールできるとしたら「感情」に影響を与える「思考」や「表現方法」です。

「きっとなにか『理由』があるんだろうな」
~「怒る」より「心配」を

「思考」をコントロールするには、「きっとなにか理由があるんだろうな」と捉えてあげることです。

例えば、約束した時間になっても彼がその場にやってこないとき、「どうしてちゃんと仕事を切り上げて来ないの?」となってしまうところを、「仕事で何かトラブルがあったのかもしれないわ」「こちらに向かう途中にどこかで事故にでもあっているんじゃないかしら?」と、「来られない別の理由」を想像する思考回路を用意します。

相手を嫌わないで済む理由、相手を責めなくて済む理由を想像するのです。

つまりは、あえて「彼を心底信じる」ということ。人間関係を育むことは、「相手をどこまで信じることができるか」であり、ひいては、その人を選んだ「自分自身をどこまで信じることができるか」でもあります。

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彼に「理由」を訊ね、そのうえで自分の「気持ち」を伝える
~責めるより気持ちの説明を

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見たいところだけ見て、嫌なところを避けていると、人と深く関わることも困難です

さて、そのうえで「表現方法」を考慮します。感情のまま彼を責めるのではなく、彼を心配して理由を聞くのです。「○分遅刻! 何考えてるの?」「もう私のこと大切じゃないのね!」は責めているだけ。

子育てにも繋がるのですが、相手の事情を聞かずに一方的に責める(叱る)という行為は、相手を追いつめることになってしまいます。追いつめるのではなく、相手が「自分の言い分」を伝えられるような空気感を作ってあげることが大切です。

そのためには、普段から「相手の話を受け止められるだけのスペース」を自分のなかに作ってあげることが大切です。自分のことでいっぱいいっぱいになっていると、相手の話も聞けません。相手の話を聞いてあげて、事情がわかったところで、こちらの気持ちを正直に伝えます。

「私、今日のことすごく楽しみにしてたの。この日のために新しい服も買ったし、髪型も決まりにくかったから1時間近くもブローしてた。仕事だって、この日のために何日も前から仕事配分を考えてやってきたの。なのに、あなたが1時間半も遅れてきて、私はすごく悲しいよ!」などなど、自分の事情を思う存分話してみるといいでしょう。

彼の魅力を丸ごと受け止める

彼は、あなたとの約束よりも仕事を優先するかもしれません。でも、その仕事があってこそ、収入が得られるわけですし、仕事をがんばれているのは、あなたを思う気持ちのおかげなのかもしれません。今回のデートはたまたま遅れてきたけれど、それはイレギュラーな仕事が入ったためかもしれませんし、彼が上司に期待されているからこそ仕事を増やされたのかもしれません。

行動の一部分だけ責めていくと、喧嘩になります。彼の特徴を一部だけ好きになると他を受け入れることができません。

彼の優しさは、断りきれないルーズさと繋がっているかもしれませんし、彼のマイペースで独断的なところは、仕事ができるという長所と繋がっているかもしれません。彼の今日の言動はイライラすることだったかもしれませんが、その原因を遡れば、自分が数日前に発した『いやな一言』が原因かもしれません。

すべては繋がっています。一部だけを見たり、目の前のできごとだけを見たりすることも「想像力の欠如」。「全体」や「繋がり」にフォーカスする習慣をつけ、ゆっくり長い目で相手を判断し、受け止める練習をしてみましょう。相手への愛や思い遣りさえあれば、トラブルが起きる度に「想像力」は知らない間に育まれていくはずです。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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