仲が良い男女がいつも傍にいると、恋人になるのも時間の問題。近い存在なだけにいろいろ事情を知っていて、それ以上距離が縮まらないこともありますが、ちょっとしたキッカケで“友だちから恋人に昇格”ということもあるようです!
文・塚田牧夫
スーパーの買い出しで
「友だち7人ぐらい集まって、鍋をすることになったんです。そこで、ひとりの男友だちと、家から少し離れたところにある大型のスーパーへ買い出しに行くことに。そこで、好きなフルーツの話になったんです。
私は、何年か前に台湾に行ったときに食べた“釈迦頭”というフルーツが好きだと言ったら、“俺も!”と言うんです。一気にテンションが上がりました。そこから距離が急に縮まり、付き合うまでは早かったです」カホ(仮名)/27歳
好きなもの、趣味や食べものなど、共通点があると親近感が湧きます。話をしていて共感し合えるというのは、距離を縮める上で大きなポイントに。特に、それがあまり一般的でないものだと、より強く惹かれ合うようになります。
スノボのリフトで
「友だちみんなでスノボに行ったときでした。私はあまり滑れないのですが、男子にもひとり初心者がいて、ほとんど一緒に行動していたのです。リフトで隣に座ったとき、いろいろ話すじゃないですか。
そこで向こうが、“お前といると安心するわ”って言ってくれたのです。スキー場限定の話だったのかもしれないけど、私は日常生活のことも含め“そうかも”って思ったんですね。
それが伝わったのか、お互い急に意識し始め、終始ドキドキ。帰ってすぐに付き合うことになりました」マヤ(仮名)/29歳
一緒にいて安心できるというのは、居心地がいいということ。恋人を選ぶ際に重要となるポイントです。でも、なかなか自覚しにくい感情なので、スキー場のような特別なシチュエーションが効いたのでしょう。
命に関わるケガをして
「友だちに仕事を手伝って欲しいと頼まれました。仕事とは、店頭に置く大きなクリスマスツリーの飾り付け。梯子にのぼっての高所作業でした。
そこで俺が足を踏み外し、梯子から転落。頭を打ってしまい、入院することに。そのときに、いろいろ考えたんです。人間いつ死ぬか分からないな……って。そうしたら、急にいろいろちゃんとしなければいけない気がしてきて。
お見舞いに来てくれた女友だちがいたんだけど、“この子だ!”って思っちゃったんですよね。退院してすぐ告白しました」シンヤ(仮名)/31歳
命は限りあるもの。それを実感すると、生き方を見直さなければいけない気持ちになります。そういうとき、大事な人、そうでない人の取捨選択が行われ、身近な人たちに対する見方や考え方が変わるのです。
“友だちから恋人に昇格したキッカケ”をご紹介しました。
友だちとしてずっと傍にいることが幸せなのか。それとも、会えなくなる可能性があっても、友だち以上の関係を望むべきなのか。自分の胸に問いつつ、後悔しないよう、ことを進めていきましょう。
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