クレジットカードには様々な特典が付いています。ポイントが貯まる、空港ラウンジが使える等です。基本的には、同じカードの保有者は同じ特典が利用できます。
新たに三井住友カードが開始したのが「選べる無料保険」。クレジットカードには様々な保険がついているのですが、自分に合った保険を選べるようになりました。
クレジットカードの保険とは?
クレジットカードの保険というと旅行保険を考える人が多いかもしれません。国内旅行傷害保険や海外旅行傷害保険などです。
これらを付帯しているカードも多く、旅費を支払った場合、旅行中にケガをした、病気をしたなどで医療機関を利用した場合などに補償されます。
他にも、カードが盗難されて利用された場合、不正に利用された金額については支払わなくても良い「紛失盗難保険」もあります。この保険があるから、クレジットカードを安心して利用できるわけですね。
買い物でクレジットカードを利用して支払うと、一定の期間中は壊れたり、盗まれたりした場合に補償される「ショッピング保険」が付帯するカードもあります。もちろん、全ての商品ではなく、スマートフォンや自転車など、傷が付きやすい商品などは対象外。動物や植物なども対象外です。
年会費が高いカードになってくると、カードで買った物を店舗が返品を受け取らない場合に補償される保険、旅行やコンサートの予約をしたけれど、同行者の突然の病気やケガなどでキャンセルするときにキャンセル費用を補償してくれる保険、ホールインワン・アルバトロスを達成した場合などに支出した費用を補償してくれるゴルフ保険なども付帯します。
最近流行っているのがスマホ補償。カードを保有しているだけ、またはスマホの料金を対象カードで支払っているだけで、画面割れなどの修理代金を補償してくれます。年会費がそれなりに高いカードであっても、画面割れなどを修理するとこれだけでも年会費を回収できることもあります。
また、最近は多くの都市で自転車保険が義務化になっていますが、個人賠償責任保険が付帯するカードを保有していれば、補償額によっては別途自転車保険に加入する必要はありません。
このように、クレジットカードによっては、様々な保険が付帯しています。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。
変更できる保険は3つ
三井住友カードの対象カードでは無料保険を選択できるようになり、初期状態では海外・国内旅行傷害保険が付帯します。
変更できる保険は3つあります。
1つ目は個人賠償責任保険。子供がお店で商品を壊してしまった等の時に補償される保険です。一般カードの保険金額上限は20万円。何か壊してしまった等では安心できますが、自転車保険として考えた場合は不安です。
2つ目は交通事故での入院保険。車に追突されたなどで入院した場合などに補償されます。交通事故のみが対象のため、階段から落ちた、盲腸で入院した等は対象外。
3つ目は携行品の補償。カメラやレジャー用品などが盗難・破損などした場合に補償されます。免責(自己負担額)がありますが、他人の物などを壊してしまったなども対象になります。対象外商品も多くあるため、事前に確認しておきましょう。
コロナ禍で旅行に行く機会も減っており、海外・国内旅行傷害保険から変更するのも良さそうです。筆者は、対象カードが6枚あり、旅行保険は他のクレジットカードにも付帯するため、プラチナカードを携行品の補償に変更しました。変更後、すぐに反映するわけではありませんので、補償開始日などもよく確認しておきましょう。
保険を選ぶのはかなりマニアックな機能かもしれませんが、クレジットカードには様々な保険が付帯していると事を知るきっかけになったのではないでしょうか。
まずは、自身のカードに付帯する保険をよく確認してみてください。実は加入しなくて良い保険が見つかるかもしれません。
菊地崇仁
ポイント交換案内サイト「ポイント探検倶楽部」を運営する株式会社ポイ探の代表取締役。さまざまなポイントやカード情報に精通し、テレビや雑誌等で活躍中。著書に『新かんたんポイント&カード生活』(自由国民社)等がある。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。