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北川景子|出産後すぐの仕事復帰は「めっちゃキツかった!」 ここ1年での心境の変化を明かす[インタビュー]

目次

北川景子さんが着こなす ほどよき大人のリラックスコーデ

働き方が多様化している現在、ファッションもオンとオフにとらわれず“自分らしく”が新しい価値観に。品のあるリラックススタイルを女優・北川景子さんがナビゲート。

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ペプラムトップス+センタープレスパンツ

トップス¥23,000、パンツ¥19,000/ともにバッカ(トゥモローランド)、ハット¥19,800/ラック オブ カラー(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム)、サンダル¥10,780/ミラ オーウェン(ミラ オーウェン ルミネ新宿2店)、ピアス/スタイリスト私物
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夏のリネンはデザイン選びでナチュラルムードを軽減
トップスとデニムのサイドラインで質感をリンクさせればセットアップふうに。ペプラムとセンタープレスのデニムは着心地はラクながら体形を美しく見せる。

北川景子 インタビュー

閉塞感のある今だからこそファッションを楽しみたい

テレワークの推奨などで、毎日の通勤がなくなったり、家やカフェなど会社ではない場所で仕事をしたり、働き方が変化した人も多いはず。時代にフィットした着こなしとして、ほどよく大人のリラックスコーデを提案すると、「すごくいいと思う!」と大きくうなずく北川景子さん。
「私の仕事は昔から服装は自由だけど、学生時代の友達は仕事ではスーツを着てカチッとしている印象がありました。でも、最近は変わりましたよね。服装だけではどんなお仕事をしているかわからないくらい、垣根がなくなってきた印象です。オンとオフにしばられず、自分らしく服を楽しむ人が増えたと思うと、すごくいい時代だなと思います。実は、私自身も恥ずかしくなくなったんですよ。昔から、いつまでも好きな服が変わってなくて、全然変わっていない自分に焦るような気持ちを抱えていて。いつだったか仕事帰りに同窓会に参加したときに、ラフなTシャツとパンツで行ったら、みんなはスーツ姿ということがあって(笑)。しかも、撮影が終わるといつもの流れでメイクも全部落としちゃうから、すっぴんだったんです。『あ、私、浮いてるな』って。でも、肩肘張らないでいたいですよね。自分らしい服を着られるって心地よいし、自分らしい服を着ていたい。コロナで不自由さを感じる今だからこそ、ファッションを楽しむのにはいいタイミングだと思います」

“肩の力を抜く”“取り繕わない”。これは現在の北川さんのあり方に通ずる部分でもある。過去のインタビューで「3日間休みがあると不安」とこぼしていた北川さん。あれから結婚して、家族が増えて、ライフステージに大きな変化が訪れた。
「今の私には、休むことも仕事になりました。3日休みがあったらどうしようと思えた時代はエネルギーが有り余っていたんでしょうね。今なんて、3日働いたら、回復するのに3日欲しいくらいです。出産後すぐに仕事復帰したときは、頭のどこかで『自分ならできる、やれるはず』とある意味過信していました。やり遂げられるはずと臨んだら、実際はめっちゃキツかった! 休みの日は休まないと無理だと痛感しました。ただ、そのタイミングで無理をしたおかげで、今の自分の限界を知ることができました」

限界、つまり自分がどこまで頑張れるのかを把握していれば、エネルギーをうまくコントロールすることにもつながっていく。
「高熱があっても、這ってでも仕事に行く!という時代にデビューしているので、気持ち的にはまだまだ慣れない部分もあります。それに、今は自分ひとりではないから、完璧主義でいたくてもそうはなれない。まぁいいか、なんとかなるだろうと思えるようになったのも、ここ1年での変化です。ほかにも、仕事をしているときと、していないときの自分にあまり差がなくなった気がします。最近は、バラエティ番組でも女優だからと関係なく『来たからにはおもしろいことやってくれますよね!』と期待される。まさかテレビで二重跳びをする日が来るなんて想像もしてなかった(笑)。女優のあり方も変わってきていますし、もう取り繕わなくてもいいかなと」

駆け出しのころに立ち返った身を委ねられる現場

5月20日に公開の映画『大河への道』。立川志の輔さんの新作落語を、中井貴一さん、松山ケンイチさんをはじめとする豪華キャスト陣で映像化した作品。
「舞台になるのは、200年前の江戸と現代の東京。日本地図を作った伊能忠敬をモチーフに、江戸時代では日本地図の完成の裏に隠され続けた秘密を、そして現代パートでは、伊能忠敬を主人公にした大河ドラマの制作の行方が描かれています。それぞれのキャストがひとり二役で過去と現代のキャラクターを演じる点も、見どころのひとつです」

メガホンをとった中西健二監督は、北川さんが初めて時代劇に挑戦した映画『花のあと』(2010年公開)でもタッグを組んだ旧知の存在。
「今回、オファーをいただいたとき、脚本に目を通す前でしたが『やります!』と即答しました。前回、ご一緒してから10年以上の月日が経っているので、自分の成長やカッコいいところを見せたい気持ちが芽生えてしまって、クランクインまではずっと緊張していました。ところが撮影初日を迎えて、見知ったスタッフさんの顔に囲まれると、あっという間に駆け出しだったあのころの自分に戻ってしまいました。何年たっても、出会ったころの関係性は変わらないんでしょうね。“北川くん”って呼んでいただけたのがうれしくもあり、くすぐったくもありました。今では、自分が年下の現場が少ないので、こんなに身を委ねられる現場は久しぶりでした」

主演の中井貴一さんとは初共演、松山ケンイチさんとは3度めの共演。
「新しい作品には新しい出会いがあるのが常ですが、今回は松山さんがいてくださったので、さらに『大丈夫』という安心感でいっぱいでした。見ていただきたいのは中井さんと松山さんの絶妙な掛け合い。コミカルもシリアスも自在に行き来するおふたりのお芝居が素晴らしいです。私にとっては、過去にご一緒したスタッフのみなさんと再会して、こうしてまた新しい作品に挑戦できる喜びを噛み締めた作品でもあります。この仕事を続けてきた“ご褒美”のようなものかもしれません」

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INFORMATION/映画『大河への道』

(c)2022「大河への道」フィルムパートナーズ
(c)2022「大河への道」フィルムパートナーズ

立川志の輔による新作落語を映画化。現代を舞台に繰り広げられる大河ドラマ制作の行方と200年前の江戸での日本地図完成の裏に隠された秘話を描く。出演:中井貴一、松山ケンイチほか。松竹系にて5月20日(金)より全国公開中。

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PROFILE/北川景子(きたがわ・けいこ)

1986年8月22日生まれ。兵庫県出身。出演作に、映画『ファーストラヴ』『キネマの神様』、ドラマ『リコカツ』など。6月24日から声優を務めた劇場版アニメ『それいけ! アンパンマン ドロリンとバケ〜るカーニバル』が公開。

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