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自己肯定感を高めるヒントが満載!? 心理学的視点で解説する『コジコジ』名言5選

ライフスタイル

さくらももこ先生の大ヒット漫画『コジコジ』に登場する自己肯定感を高めるヒントとなる数多くの言葉たちを臨床心理士・公認心理師の塚越友子さんが解説!

心理学的視点で解説! コジコジに学ぶ、ご自愛名言。

メルヘンの国を舞台に、主人公である宇宙生命体のコジコジや住人たちが繰り広げる日常を描いた漫画『コジコジ』。コジコジは、一見かわいらしく、とぼけているようでいて、時折、心に刺さる言葉を放ち、私たちをハッとさせる。

「『コジコジはコジコジだよ』という有名なセリフがありますが、これは“自分は自分である”というアイデンティティが確立されていることを意味します。自己肯定感とは、自分のいいところと悪いところをすべて認めた上で自分を有能だと評価する感情なので、自己肯定感が生まれるためには、コジコジのようにアイデンティティの確立が不可欠です。とはいえ、簡単にできるかというとそうではなく、コジコジはかなり高い次元にいる突き抜けた存在といえます。だからこそ、作中では周りから理解されずに変わり者扱いをされたり、浮いているような場面も描かれていますよね。その点も、本作の注目すべきところだと思います。

ちなみに、漫画を読んでいると次第にコジコジ化していくのか、いろいろなことがどうでもよくなって、“まあいいか”と気が軽くなる瞬間がありました。また、“コジコジだったらどうするかな?”と考えたり、“人の評価を気にしすぎてたな”と気づけるなど、セラピー効果を感じることも。自己肯定感が持てずに悩んでいる方は、熟読してみるのもおすすめです」

自己肯定感を高める、コジコジの言葉

自分は自分でいいと思えたり、心の成長の手助けとなる名言を塚越さんがピックアップ。目からウロコな解説に注目です!

自分の価値を人に委ねない態度に拍手。

カエルのトミーと正月君との会話中、「コジコジは役に立ったことないよ」と言い放ち、二人に気を使わせるコジコジ。

「誰かの役に立つことで存在価値を感じたいと思うなど、自分の価値を人に委ねるケースは多いもの。ところがコジコジは、自分は誰の何の役にも立っていないと言い切り、自分の価値なんて知ったこっちゃないという態度。自己肯定感の高さが表れていて素晴らしいと思います。フォローする周りの反応は常識的で、“世間”ですよね。コジコジのように適度な自己肯定感があると周囲から浮いてしまうということが絶妙に描かれている点も、すごいと思います」

どんな時もマインドフルに“今の自分”を生きる。

メルヘンの国の住人たちが魔界からやってきた大王を恐れる中、コジコジは木に座り、「あーおいしい」「おまんじゅうはあまいなあ」と、呑気な様子でおやつを食べる。

「大王は、ただまんじゅうを食べているやつを攻撃しても無駄だと戦意喪失します。人間関係でも、怖い思いや嫌な思いをしても、効いていないように見せることで、相手はつまらなくて諦めますよね。さらに、みんなが右往左往するような恐ろしい状況でも、周りに引っ張られず、『おまんじゅうがおいしい』とマインドフルにいることが大事。すると、恐怖から自由になり、今ここに生きられるという、素晴らしいお話でもあるんです」

豊かな経験が成長と自尊心につながる。

みんなと一緒に海水浴に出かけたコジコジは、海の中に住んでいるタコ君から「弟が生意気で困っている」という悩み相談を受け、弟の面倒を見ることに。初めて訪れる場所に怯えるタコ君の弟に対し、「知らない場所だから面白いんだよ」「コジコジは毎日知らない場所へ行くよ」「それが好きなんだ」と声をかける。

「頭でいろいろと考えることも大事ですが、それだけではなかなか自己肯定感は高まりません。大事なのは好奇心を持ち、行ったことのない場所へ足を運び、心を開いた状態で新しい経験をすることです。そうして経験が豊かになるにつれて心が成長し、自信がつき、結果的に自己肯定感が高まります。悩んだら外行きな、です(笑)」

前向きな気持ちに導くものはそこら中に。

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