ぴょんぴょん楽しく跳び続けることで全身運動&筋トレになってしまう…。そんな夢のようなダイエットがゆるジャンプ。道具なしでいつでもすぐにできて、痩せるだけでなく、心身の健康の向上にも!
全身の筋肉に効く、ゆるゆるのジャンプ法。
跳ぶだけで、重力に対抗して全身の筋肉を働かせられるので代謝がアップし痩せやすくなる。そんな夢のような「ゆるジャンプ・ダイエット」を考案したのは、アンチエイジング研究の第一人者である伊賀瀬道也さん。
「減量のためには下半身の大きな筋肉群を使うのが最も効果的。ジャンプするとそれらの筋肉をまんべんなく動かせるので、効率よく引き締められます。またお腹まわりにも力が入るので、腹筋もだんだん硬くなり、ポッコリお腹も解消できます。私も毎日続けることで体型が変わっていき、約2か月で2kg痩せました。そのまま継続したら、1年後に体重10kg減、腹囲5cm減を実現! 私は同時にゆる糖質制限を行いましたが、毎朝1分間のゆるジャンプだけで、1か月で3kg痩せた人もいます」
1分間跳び続けることで心拍数が上がり、酸素を取り込みながら行う有酸素運動になるので、脂肪燃焼効果も期待。トライしてみて。
ゆるポイント1:1日1分×3回。ただジャンプするだけ!
最初は数回から始めてOK。慣れてきたら1分間跳び続けること。「私は1分間で100回跳んでいますが、回数にはこだわらず、呼吸を整えながら、自分のペースで行いましょう」。朝昼晩行うと、痩せた後もリバウンドしにくくなり、体型をキープしやすくなる。
ゆるポイント2:靴もマットも不要。道具は一切必要なし。
道具が不要なので、いつでもどこでも行えるのが魅力。「マンションなどで騒音が気になる場合は、バスマットなどの上で行うのがおすすめ。まっすぐ着地する目安にもなります」。人気のトランポリンクッションを利用するのも、楽しく跳び続けられる手。
ゆるポイント3:高く跳ぶよりも、まっすぐ跳ぶことを意識。
ついつい高く跳びたくなるが、それよりも着地する位置が跳んだ位置とずれないようにすることを心がけて。「体を1本の棒にしてまっすぐ跳ぶと、全身をバランスよく鍛えられます。ふらついた時にとっさにつかまれるように、壁の近くで行うこと」
How to ゆるジャンプ。
アンチエイジング研究の第一人者が考案。その場でまっすぐジャンプするだけで、筋トレと有酸素運動のW効果で全身の筋肉を刺激して痩せやすくなる究極のメソッド!
1、手首や足首を軽くほぐす。
体に負担をかけないようにまずは準備運動から。手首、足首を両方向に、20回程度ゆっくり回す。体をほぐすことで、ケガの防止にもつながる。
2、両手両足の力を抜いて背筋をまっすぐに伸ばして立つ。
手を自然に下ろして、視線を正面にして、前を向く。背筋をまっすぐに伸ばして、両足にバランスよく体重が乗るように立ち、呼吸を整える。
3、まっすぐ跳ぶ!
つま先が床から少し離れる程度に跳び、膝を軽く曲げて着地。呼吸を止めないようにして、1、2、3と数えながらジャンプを連続で繰り返す。
バストが気になる方は…。
ジャンプすることで、バストが上下に激しく揺れるのを防ぐために、自分で自分を抱きしめるように両腕でガードしながら跳ぶとよい。
より効果を高めたい時は両手を上げてジャンプ!
脂肪を分解して燃焼させる作用がある「褐色脂肪細胞」は肩甲骨付近に密集。両腕を上げたり、手首をクロスしながら跳ぶことで活性化させることができるので、ダイエット効果がさらにアップ!
伊賀瀬道也さん 愛媛大学大学院医学系研究科抗加齢医学(新田ゼラチン)講座教授。愛媛大学医学部附属病院抗加齢・予防医療センター長として、アンチエイジングを研究している。著書に『国立大学教授・医師が考案 自身の肥満体形を克服した1分ゆるジャンプ・ダイエット』(冬樹舎)など。
プルオーバー¥9,350 レギンス¥11,000(共にジュリエ ヨガ アンド リラックス TEL:03・5720・8256)
※『anan』2022年7月20日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・武政 ヘア&メイク・浜田あゆみ モデル・柊 有紗(スペースクラフト) 取材、文・鈴木恵美