大阪・高島屋で行われている矢沢あい展に行ってきました!私にとって矢沢あい先生といえば、「NANA」や「天使なんかじゃない」などの漫画を描かれている神様みたいな存在です。その矢沢あい先生の作品の中でも私が一番好きな漫画は「ご近所物語」。主人公の美果子のパワフルなところが大好きです♡今回の展覧会ではそんな矢沢あい先生の漫画の原画や連載当時の付録など様々なものが見られました!その展示を少しだけご紹介します。
まずご紹介するのは「Paradise Kiss」の展示です。この写真の原画に描かれているのは私が「Paradise Kiss」の中でも特に好きなシーンです。
生物学的な性別は男性として生まれたイザベラでしたが、自分の性別にどこか違和感を抱いていました。そんなイザベラに幼き日のジョージは自分が作ったドレスをプレゼントします。女の子の格好をすることに躊躇い、不安があったイザベラでしたが、ジョージはイザベラのドレス姿を見て率直に「かわいいよ」と言います。そのジョージのあまりにいつも通りで素直な様子を見てイザベラの不安は吹き飛びます。この日から、イザベラは毎年この日にちを女の子としての自分が誕生した誕生日として祝うようになりました。イザベラはこの日を振り返りながら「美しい装いは人に勇気や自信を与えるわ」と言っていて、ジョージと一緒に自分の好きな服を、そして人を幸せにする服を作るようになります。
現実にも他人の目を気にして自分の好きな格好を堂々とできない人は多いのではないでしょうか?矢沢あい先生の作品は子供向けではなくて、このように今の私たちにも刺さる内容がたくさん詰まっています。
パッっと見からかわいいご近所エリア
お次にご紹介するのは私が大好きな「ご近所物語」の展示です!「ご近所物語」の展示エリアは壁紙がピンクや水色でかわいいが溢れているエリアでした。
たくさんのイラストがあったのですが、その中でも私が一番印象に残ったイラストはこの大人っぽい美果子のイラストです。葡萄と暖かい色遣いで秋っぽいイメージ。このイラストはよく見ると美果子の纏うスカーフ?ボレロ?のようなものは細かくちぎった紙を貼り合わせて表現されています。間近で見るからこそわかるこだわりを知れてハッピーになれました!
「NANA」の展示は、「天使なんかじゃない」や先ほど紹介した「ご近所物語」の展示と比べて壁紙などに暗くてはっきりした色が多く使われていました。主人公ナナが作品内で使ったスタンドマイクも展示されていてとてもテンションが上がりました。
このサチコの「わざとだよ?」のシーンは「NANA」を読んだことがある人ならきっといろんな意味で忘れられないセリフではないでしょうか?
主人公奈々の恋のライバルとして登場したサチコ。奈々には章司という彼氏がいたのですが、その章司とバイトも大学も同じだったサチコが急接近。ある日、章司とサチコがバイト先から帰る際に終電を逃しそうになって走ります。しかしその時サチコの履いていたヒールが脱げてしまうんです、、そんなサチコに章司が「走らないと終電逃すの分かっててなんでそーゆー靴履くかな」と言うと、サチコは「わざとだよ?」と言うんです!!上目遣いで!!!
サチコ…あざとい女です、、
私は「NANA」を読んだときサチコにはムカつきっぱなしでしたが、この原画を見つけた時はなぜかちょっとうれしかったです笑笑
今回ご紹介したもの以外にもたくさんの展示があってとても大満足の展示でした。大人になった今でも楽しめる作品が多くて、むしろ大人になった今だからこそわかる登場人物の言動なども多いです。今回の展覧会を見てまた漫画を読み返そうと思いました!今後も横浜や岡山、京都をはじめ全国を廻るようなのでぜひ皆さんも行ってみてください〜。
ALL TIME BEST 矢沢あい展
大阪会場
会期:2022年8月24日〜9月12日
会場:大阪高島屋 7階グランドホール
開催時間:午前10時〜午後6時30分(午後7時閉場)