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記憶力の日本チャンピオンが伝授! 日常生活で使える“記憶テクニック”3選

人の名前が思い出せなかったり、数字をなかなか覚えられなかったり…。自分の記憶力に悩みを抱えている人は多い。そこで記憶力の日本チャンピオンが、独自に編み出した日常生活で使える記憶テクニックを伝授。

脳に気づきを与えて、情報の見方を変えて記憶。

「見たもの、聞いたものを全て記憶しようとすると、脳は数分でパンクするといわれています。しかし脳の働きを利用して意識的に覚えるコツをつかめば、多くの情報を一瞬で記憶できるようになります」と、世界記憶力グランドマスターの称号を持つ池田義博さん。

「記憶には、物事を覚えようとする『記銘』、それを脳に維持し続ける『保持』、その情報を思い出す『想起』の3つのプロセスがあります。だからまずは脳が覚える準備を始められるように、脳にインパクトを与える必要があります。それが“気づき”です。何かに気づいたという感情が伴うと、記憶スイッチが入りやすくなります」

さらに長く記憶するためにもうひとつ大切なのが、記憶の方法。

「与えられた情報を丸暗記するのではなく、頭の中でイメージしたり、何かと関連づけたりと形を変えてあげるのがポイント。自分なりの解釈を加えることで、長く記憶でき、記憶力が向上します」

【記憶の仕組み】

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人の脳は感情が伴うと記憶に残る。
“気づき”とは「わかった!」「見つけた!」といった発見やひらめき。気づきを得ると、脳の中の感情を生み出す「扁桃体」が刺激され、その信号が隣にある記憶を司る「海馬」に伝わり、活性化するため記憶に残る。心を揺さぶられた体験が思い出に残りやすいのがいい例。

【記憶力アップのためには?】
“イメージング”能力と“関連づけ”能力を鍛える。
“イメージング”能力とは、情報の実態をつかむために頭の中で具体的に映像化することで記憶する方法。“関連づけ”能力とは、共通点を探したり、今まで得た知識を活用して、覚える量を圧縮して記憶すること。これらの能力を鍛えることで、多くの情報を記憶できる。

日常生活で使える記憶テクニック

1、特定の番号を覚える

数字の形に着目し、身近にある似ているものに置き換えて、ストーリーを作って記憶する。

数字をモノに置き換えてストーリーを作る。

◎イメージ例
1→鉛筆、まっすぐな橋
2→白鳥、笑顔(ニッと笑う)
3→耳、くちびる
4→ヨット、弓矢
5→鍵、お腹
6→さくらんぼ、象の鼻
7→ブーメラン、ハンマー
8→雪だるま、メガネ
9→テニスラケット、オタマジャクシ
0→ボール、タイヤ

覚えてみよう!
このananは2022年9月21日発売だ。

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◎ストーリー例
ボールを転がしていた3羽の白鳥が、池に入ったらオタマジャクシと遭遇後、1羽の白鳥が橋を渡る。

2、人の顔と名前を覚える

人の顔は映像、名前は文字と情報の種類が異なるので、名前を映像化してセットで覚える。

人の顔と名前を映像化して結びつける。

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山本さん→登山好きで、山頂での読書が趣味
安藤さん→アンドーナツが大好きで頬張っている姿

3、買い物リストを覚える

各指と品物を絡めたイメージ映像を作っておくと、指を見るだけで思い出せるようになる。

カラダを使ってイメージ&関連づけてみよう。

◎買い物リスト例
1、コーヒー豆
2、大根
3、トイレットペーパー
4、塩
5、スパゲッティ

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◎関連づけイメージ例
1、親指にコーヒーが垂れてて熱い!
2、太い大根が人差し指に突き刺さっている
3、トイレットペーパーが巻きつく中指
4、薬指からさらさらと出てくる塩
5、小指からスパゲッティが飛び出してくる

池田義博さん 「記憶力日本選手権大会」に40代半ばで初出場し、優勝を果たす。2019年まで6度出場しすべて優勝。日本人初「世界記憶力グランドマスター」獲得者。『見るだけで勝手に記憶力がよくなるドリル』(サンマーク出版)など、著書多数。

『見るだけで勝手に記憶力がよくなるドリル』

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