セザンヌの「フェイスグロウカラー 01 アプリコットグロウ」(660円)が、全国発売を待たず2020年7月7日からの先行発売の時点でバズっています。
口コミやSNSの投稿をチェックしてみると、「使いやすい!」「デパコスみたい!」「600円とは何事?」と絶賛の嵐。中には「やっと買えた」「ラスいちだった」といったコメントも見られます。
評判は凄いですが、本当のところはどうなのでしょうか?
今回は、美容のプロである筆者が実際に使ってみた正直なところをレポートします。
フェイスグロウカラーって、どんな商品?
フェイスグロウカラーは、ハイライト、チーク、アイシャドウなどマルチに使えるフェイスカラーパレット。
ゲルの中にスムースパウダーが配合されているので、指で押してみると生っぽいプニプニとした不思議な触感で、肌に伸ばすとサラサラになるのが特徴的です。
マスク生活でチークやハイライトは色落ちのしにくさが求められており、それに応えた作りになっています。
ハイライトカラーのベージュと血色カラーのアプリコットカラーの2色入りで、透け感のある発色。肌のトーンを問わずに使えます。
こちらの商品を初めて見た筆者は、「THREE シマリング グロー デュオ」(4950円)に色は違えど、コンセプトがよく似ているという感想を持ちました。
(公式サイトより)
両者を比較しながら、使ってみた感想をレポートしていきましょう。
(1)色について
セザンヌは、「01 アプリコットグロウ」の1色展開。ハイライトカラーがベージュ、血色カラーがアプリコットカラーで肌なじみのいいカラーです。
アプリコットカラーはチークとして使うのには適していますが、シェーディングとして使うには赤みが強いという印象です。
一方、THREEは2色展開。濃淡の違いはありますが、シャンパンベージュとブラウンの組み合わせです。下の画像は、明るめカラーの01番です。
ハイライト、シェーディング、チークベースとして使えると公式サイト上に記載されていますが、アイシャドウとしても使え、マルチぶりについては甲乙つけがたいものがあります。
(2)質感について
セザンヌは、オイルと繊細なパールがツヤを生み出す設計。ハイライトカラーのツヤは、同社のパールグロウハイライトと比較すると、かなり控えめです。肌に塗ると、「艶めく」という言葉がしっくりきます。
(セザンヌ フェイスグロウカラー)
しかし、アプリコットカラーはもっとツヤ感が感じられ、血色感があることと頬という広範囲に使うことで、ややメタリックな輝きを放ちます。それが少し安っぽく感じられます。
また、毛穴や小ジワが気になる肌に塗ると、そういった肌のアラを悪目立ちさせてしまうのが残念です。
下の画像は、手の甲を乾燥させ、毛穴や小ジワが目立つ状態にし、セザンヌを塗ったものです。塗った部分の肌のアラが悪目立ちするのが確認できるのではないでしょうか。
(セザンヌ フェイスグロウカラー)
一方THREEはというと、ハイライトは濡れたような強めのツヤを放ちます。このツヤの出し方はフェイスパウダーを先に塗るか、後に塗るかで調整できます。
(THREE シマリング グロー デュオ)
シェーディングはツヤ肌にマッチする程度に艶やかに仕上がり、統一感があるのと、どちらも仕上がりが上品になるのが魅力です。
現在所持していないので、手の甲に同じように塗って比較することができないのですが、乾いた肌に塗るとむしろうるおいを偽装し、美肌に見せる効果がある印象を持っています。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。