毎日の暮らしや将来に必要なお金のこと、きちんと把握してますか? 「わからない」ゆえの不安は、知ることで解消できるはず! “お金初心者”3人と一緒に、お金の勉強を始めましょう。「お金の教科書」、今回のテーマは「スマホの契約&料金プランを見直そう!」です。
スマホの契約&料金プランを見直そう!
和田由貴さん 節約アドバイザー。消費生活や家電製品、食生活など、暮らしや家事の専門家として多方面で活動。“節約は、無理をしないで楽しく!”をモットーに、快適と節約を両立したスマートな節約術を提唱。
地道奈子(じみち・なこ/28歳・派遣社員) 年収は手取りで約350万円。既婚、子なしのDINKS。独身時代からの貯金は約200万円。つみたてNISAは2年前にスタート。
毎月のスマホ代、きちんと把握してますか?
奈子:最近、物価が上昇する一方で、漠然とした不安が…。ガッツリ出費を削る方法、ないですか?
和田:スマホの料金は見直しましたか? 固定費の中で、一番節約できるのが通信費なんですよ。特に大手キャリアで何年も契約している方は大幅に下がる可能性が。
奈子:私、家族割にしているので、もう下がらない気がします(泣)。
和田:その妄信が危険! 「2年縛り」がなくなり、安い会社やプランが続々と出てきているので、十分下がる余地があるはず。利用明細はチェックしていますか?
奈子:自動引き落としなので、ほとんど把握してないです…。
和田:まずは毎月の通信量と契約内容を確認することを習慣に。
奈子:固定費だと思って無頓着だったかも(焦)。
和田:使っていないオプションやサブスクの解約し忘れなど、あるかもしれませんよ。
奈子:今すぐチェックします!
見直す際のポイントは使う頻度&使い方!
奈子:通信会社やプラン、いっぱいありますが選ぶポイントは?
和田:格安キャリアは大きく分けると大手キャリアのネット専用プラン、MVNO(格安SIM)、大手キャリアのサブブランドの3種類。まずはそれぞれの特性を理解すると選びやすくなります。
奈子:ふむふむ…。
和田:あとは何を重視するか。使う頻度、通話と通信どちらを使う割合が多いか、回線の安定度合い、ブランド力などの項目で比較して。
奈子:私は自宅に電波が悪い部屋があるので、回線の安定度にはこだわりたいです。
和田:それなら、どのキャリアの電波を使っているかで選んでは?
奈子:選択肢が絞れますね!
和田:基準を決めたら、ひとまずお試し感覚で乗り換えてもいいと思います。多い人だと毎月5000円前後の節約になるはずですよ。
奈子:そんなに!? 俄然やる気になってきました。がんばります!
あなたはどのタイプ?
【TYPE A】動画など大容量を消費する。通話より通信が中心!
低価格&安心のブランド力。大手キャリアのネット専用プランがおすすめ!
ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアが提供するネット専用の料金プランで、基本料金は各社とも毎月20GBの容量で3000円以下。契約窓口をオンラインに絞ることで格安化しているため、SIMなどの設定は自分で行う必要がある。有料で国内通話かけ放題、データ使い放題などのオプションが選べたり、店頭での申し込みサポートを提供する会社も。
【ブランド名】ahamo(ドコモ)、povo(au)、LINEMO(ソフトバンク)
【店舗】なし
【回線】大手キャリアの回線のため安定。
【TYPE B】自宅にWi‐Fi 環境あり! 通話も通信も適度に使う。
業者とプランの選択肢が多数。MVNO(格安SIM)がおすすめ!
各事業者が大手キャリアの電波帯域(回線)を借りて提供。50社近い事業者があり、音声通話つき・データ容量1GB程度で1000円前後~が中心で、価格を抑えたプランが充実する。動画や大容量データはWi‐Fi回線を利用するなど、ネット環境が整っている人向き。業者によって帯域を借りているキャリアが異なるため、利用環境に合わせた選択を。
【ブランド名】mineo、IIJmio、OCN モバイル ONEほか多数
【店舗】なし
【回線】電波帯域をレンタルしているため、回線が不安定な時間帯も。