整理収納コンサルタントの須藤昌子です。人は、面倒くさがりだそうです。だから、ちょっとでも「面倒」と感じるハードルがあると、取り出したけれど、元の場所に戻らないという状態になり、結果、散らかりにつながることに。つまり、散らからず、探し物が無い状態にするには「面倒」と感じない環境を作る事。そんなカギとなる収納についてご紹介します。
①手間が少ない事
扉を開けて、中の引き出しを引いて、モノを取り出す。
重ね収納しているモノの一番下のモノを取り出すために、上にある2つのボックスを下ろす。
実はこれだけで、欲しいモノを手にするまでに、いくつものハードルを越えて、モノを取り出しているのです。
やりたいことをするために必要なモノを取り出すときには、「やりたいことを実行したい!」というエネルギーがあるので、面倒と感じながらも、モノを取り出すことは出来ます。しかし、やりたいことを済ませた後は「やりたいことは終わった」状態になり、エネルギーも無くなっていますから、面倒な収納にモノを戻すのは、一層高いハードルとなってしまいます。
そうなると、散らかりにもつながりますから、高いハードルの無い状態「さっと取り出して、使ったら、ぱっと戻せる収納」にしておけば、モノを使う、戻すが楽な収納になります。
②スムーズである事
引き出しを引いたら、何かが引っかかる。引っかかるから、手で押さえながら、引き出しを引く。
引き出しを開けようとするたびに、扉の蝶番に引き出しが引っかかって、引き出せない。
収納の前にモノが置いてあって、モノを移動してからでないとモノを取り出せない。
というような、何かをしようとするときに、妨げになるようなことがあると、モノを使う事さえ、やめたくなりませんか?
モノは使うためにありますし、何かをやろうと思ったらさっと始められるように、収納には「程よいモノの量を収納すること」、「引き出しがスムーズに開くように工夫する」等、妨げになるモノがない状態にしていきましょう。
③シンプルな収納
簡単に言うと、置くだけ。そんな状態が、何がどこにあるかも把握できます。取り出すのも、手を伸ばせば手に入る、というようなシンプルな状態が一番ストレスが無く、モノを使える収納です。