睡眠中にキレイになれる夜用コスメの効果をさらに高めるためには良質な睡眠をとることが大前提!より良い眠りのために意識したいこと、熟睡のためのルールを皮膚科医・木村有太子先生に教えていただきました。
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寝る前の1時間は、できるだけスマートフォン、パソコン、テレビなどの液晶画面を見ないようにしましょう。液晶画面から発するブルーライトが、睡眠のために大切な「メラトニン」というホルモンの分泌を抑制して、質の良い睡眠がとれなくなってしまいます。ベッドの中で入眠のギリギリまでスマホをいじってしまうのは良い睡眠のためにはNGです。24時間周期の地球に生きる人間は、時間帯ごとにもっとも適切に生きられるように生体のバランスをとる「体内時計」に支配されており、それを動かしているのは「時計遺伝子」。お肌も「時計遺伝子」に支配されているので、睡眠中のゴールデンタイムを有効に使って美肌をキープしましょう。
教えてくれたのは……ドクタースパ・クリニック 木村有太子先生
獨協医科大学医学部卒業後、順天堂大学医学部附属順天堂医院で研修を経て’13年より同大学浦安病院皮膚科准教授。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、美容皮膚科、レーザー指導専門医。
1:環境を整える
まずは睡眠のための快適な環境を整えることからスタート。温度や湿度を適正に調整することはスムーズな入眠や熟睡のための第一歩です。夏は室温26℃、冬は16〜19℃、ともに湿度は40〜70%に設定することが快眠につながると言われています。特に冬は乾燥から肌や喉を守るためにも、加湿器などを利用して部屋の加湿に配慮することが大事です。
水道水のカルキを除去したクリアな水を光触媒でキープ、カビや細菌からもフリーな安心仕様。微細なミストで空間加湿を。Yuragi 潤水プルミエール ¥165,000〈編集部調べ〉(カルテック)
2:睡眠時間は7時間半
理想的な睡眠時間は7時間半とも言われますが、本当に大切なのは規則正しい時間に就寝して起床することです。寝起きが悪いとか、なかなか寝付けないなどの悩みがある場合には、光に留意して快適な睡眠環境を作るスリープテックなどの機器を導入しても。体内リズムが整って寝起きがスッキリしたり、より良い睡眠状態をキープできるメリットもあります。
日没のような光で自然な睡眠へと導き、日の出のような光で自然に目覚めるよう設計された睡眠用ライト。ベッドサイドで読書灯としても使用可能。Smart Sleep ウェイクアップ ライト¥14,960〈編集部調べ〉(フィリップス)
3:入眠サプリメント
眠りの質を高めるためにはインナーケアも有効。不眠の原因となるストレスや心身のバランスの乱れを整え、スムーズに眠りに入れたり、熟睡できたりすることで睡眠の質が高まります。そのような作用が期待できるサプリなどを導入したり、温かな飲み物を飲んだり、自分なりの就寝前の儀式として取り入れてみてもいいかもしれません。
厳選されたブロードスペクトラムCBDに高品質な100%ココナツMCTオイルを配合した2つのシンプルなフレーバーで構成。濃度3.3%。1000mg。Simply CBDオイル 30ml¥15,984(grön)
コーヒー豆由来のクロロゲン酸類とGABAを配合した機能性表示食品ドリンク。一日1本を就寝前に飲むことで睡眠の質を向上させて肌を健やかにキープ。リキッド サプリメント+ [機能性表示食品]100ml×10本 ¥5,400(エスト)
4:アロマの香り
質の良い睡眠をとるためには就寝前に心身をリラックスさせておくことが大切。特にアロマの香りを利用したリラックス方法はおすすめです。天然アロマオイル(精油)のリラックス効果を持つ成分を鼻から吸収することで自律神経のバランスが整い、脳や体の緊張をほぐしてリラックスすることができるのです。良い睡眠に効果的なアロマオイルは、オレンジ精油やラベンダー精油、ベルガモットなどが代表的です。
天然由来成分などのアロマにこだわった、西三河の森林、大地、茶畑など日本人の心に寄り添ったリラックスできる調香。(左から)リードディフューザー マンダリン&シダーウッド、ベルガモット&パチュリ ともに¥6,600(Waphyto)
2023年『美ST』3月号掲載
撮影/ケビン・チャン〈静物〉 取材/森島千鶴子 編集/小澤博子 イラスト/(c)hamatoko/GOKU/a.collection/amanaimages