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教えてRIKACOさん! 心も体も気持ちいい「大人美容」の始め方

13歳よりモデルとして活躍し、ファッションアイコンとして時代を牽引。いつの時代も“かっこいい!”が止まらない私たちの憧れ・RIKACOさん。現在もライフスタイルブランド『LOVE GIVES LOVE』などのプロデュースや、YouTubeチャンネル『RIKACO LIFE』での発信を精力的に行い、きらめきいっぱいのパワフルな魅力を放っている。抜群のプロポーションや美の秘密と、人生の中での美容との向き合い方についてたっぷり伺いました。

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■ about body & food

体型維持も更年期も、“自分に合った食生活”にかかってる

「体調を崩すと肌の調子が悪くなったりっていう方の話をよく耳にしますけど、私はそういうトラブルがあまりないんですよ。そのために特に何かをしているわけではないんですけど、人間の体はすべて食べ物でできているので、その点は重要なのかなと。

そう思うきっかけとなったのは、38歳くらいの頃、自分の体を見直すためにも大きな筋肉を作り直したいと思って、パーソナルトレーニングに通ったことがまずは大きかったです。トレーナーさんに食事の管理もお願いしたら、“人それぞれ合う食べ物とそうでない食べ物があるから、まずそこを調べて向き合わないと”と言われて。病院で遅延型フードアレルギーの検査を受けてみたら、それまで体にいいと信じて積極的に摂ってきたヨーグルトや卵、チーズがMAXのレベルで体に合っていないことが分かったんです。先生から、腸の中にはフィルターがあって、そこから出たカスが便になるけれど、食べるものが合っていないとそれがうまく排出されず、がんの原因になったり、痩せているのにお腹や背中のお肉が落ちない場合もあるっていうお話を聞いたんです。そこからストイックに卵と乳製品を断ち、植物性のソイミルク、アーモンドミルク、カシューナッツミルクなどに代えたら、明らかに体調がよくなった。そういうのを知れば知るほど食べ物って大切。

50歳くらいで閉経したことも大きかったかな。閉経から5年前後の更年期といわれる時期は、ホルモンのバランスが崩れて体調が悪くなったり、ストレスがかかるとそれがさらに悪化するらしいんです。私はちょうどそのタイミングの49歳で母を、52歳で父を亡くして精神的な衝撃を受けたこともあり、ものすごく辛かったんですが、もともとオーガニックへの関心が強かったのでそういう食生活に切り替えてみたら、明らかに体調も肌の調子もよくなったんですよ。それからもホットフラッシュなんかはありましたけど、人それぞれ感じ方も違うしおおらかに受け取っていたら、それが更年期によるものだったかどうかをはっきり感じないまま、過ぎ去っていきましたね。

ボディラインやダイエットに関することはよく聞かれますけど、職業的に太ってはいけない、きれいでいなきゃいけないと思ったことが1回もなくて。ただ、服がきつくなったりすると苦しいし、背中とか出せないのは諦めているようで嫌なので、“ひとりの女性としてなるべく服のサイズは変えたくないな”とか、“老いることで変化はありつつも変わらない自分でいたいな”っていう意識です。体重でいうと、若い頃は49キロで、30代で50キロ、45歳くらいからは51キロくらいが私のベスト体重。服でいうと1サイズくらいしか変わっていません。自分の中での“ある一定の基準”っていうのかな、そこを超えると太ったり髪が薄くなったりするものだと思うけれど、そこに関心が向かなくなって見繕っちゃうのは寂しいと思うんです。だからまずは、自分自身に目を向けることが大切。ナルシストっていうニュアンスではないですよ、“私の顔や体を見てちょーだい!”っていうタイプの方、私は少し苦手なので(笑)。自分を大切にして自分自身に納得したい、ナチュラルな健康美でいたい、というのが私の美意識です。それで朝起きたとき、“今日いい感じじゃん!”って思えれば最高ですね。」

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■ about mind

まずは自分自身を愛すること。それがいい日常を過ごすためのヒント

「自分なんか嫌いだしって思っても、自分を認めて好きにならなきゃいけないよねっていう話をよくまわりとしています。自分に自信を持てるかどうか、自分らしいかどうか、結局“自己愛”になるよね。女性の場合はホルモンの影響もあるのか、パートナーに愛してもらって安心できる、みたいな考えもあるけれど、その前にまず自分自身を愛さなきゃ。そうでないとまわりの人も地球も動物も愛してあげられない。自分を大事に、丁寧にしっかり守ってあげられるように努力をしなきゃっていつも考えています。

例えば朝起きて、鏡の前で支度をする自分に、“今日も大丈夫だよね”って言い聞かせるような感じ。それが自信につながって、こうして人に会うことができる。その確認が大事なんですよ。特に朝。疲れている日もあるけれど、なるべくそう思わないように努力する。だって、誰かがスキンケアをしてくれるわけじゃないし、身の回りのお世話をしてくれるわけじゃない。メンタルのケアも自分自身で。考え方次第でどんな風にも変われるはずって思うんです。五感を研ぎ澄ませておくことも私にとっては重要。野菜を食べたときの素材本来の味や、花の香りを感じられるかどうか。私がよく犬の散歩に行く等々力不動尊の近くには小さな滝が流れているんですけど、人がいないときは数分間、滝の音だけを聞いて瞑想するんですよ。すっごくいい気分になるし匂いもいいの。そういう自分にとって落ち着く場所を探してみるのもいいんじゃないかな。

近頃は自己肯定感とかセルフラブっていう言葉をよく聞きますけど、“それが苦手、できない”なんてただの甘えだと私は思うんです。“できないなら勝手にそのままでいなさい、甘えてんじゃねーよ!”っていう愛のムチを捧げたい(笑)。そういうときもあってもいいけれど、諦めていたら一生変われない。素敵な大人になれないよって思うんですよ。いつも誰かに道を開いてもらうことを期待したり、何かをもらうことを考えたりするんじゃなくて、自分で自分を分析してみる。好きなところも、嫌いなところも。それぞれ歩幅が違うからこれが正解っていうのは見つけにくいけど、一歩一歩。

その上で、美容やファッションはきっといい魔法をかけてくれたり、ヒントをくれたりすると思う。例えばそれがアイドルの応援でもいいし、何か自分が元気になれるポイントを持っておくのはいいんじゃないかなと。私は息子が二人いるんですけど、好きなことも得意なこともまるで両極端。でも、それで元気になれるっていうのは同じなわけだし、みんなそれぞれでいいんですよ。」

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■ about femtech

フェムゾーンをケアすれば、健康と内なる自信に繋がる

「今、私が注目しているビューティトピックは、フェムケア。この前も大勢の方が参加してくれた私のオンラインワークショップ『RIKACOのビューティーレッスン』でその話をしたんですけど、自分のフェムゾーンを1回も見たことがないっていう人がほとんどだったの。『Waphyto』を創業した植物療法士の森田敦子さんがフェムケアについていろんな本を書いていらっしゃるんだけど、その中でも“顔や手足のケアはきちんとしているけれど、膣のまわりはなにもしていない人が多い”、“でもそここそいちばん潤っていないといけないことを知っていますか?”と、言ってる。粘液が減ると免疫も下がってしまうからね。それに最近は、30代の女性の性交渉がすごく減っていて膣が硬くなってしまっていることが社会問題にもなっているそう。だからこそ世代を問わず自分のフェムゾーンをきちんと観察してケアすることが大事だと思うんです。」

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■ RIKACOさんのプロデュースコスメにも注目!

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(右から)LOVE GIVES LOVE グラッシー ソープ 85g ¥2900、同 ビーガン・ブラシ ¥9680、同 オン・ショア 30ml ¥6500、同 オフ・ショア 30ml ¥6380、同 グラッシー フェイシャル オイルローション 100ml ¥4500/ハンズアップ

ジャケット¥42000/ラブ ギブス ラブ エクリュ ジレ¥42900/ザ ストア バイシー 代官山店(ザ ストア バイシー) デニム¥20900/ゲストリスト(ニードバイ ヘリテージ) バングル〈右〉¥171600、〈左〉¥116600、ネックレス¥104500/ホアキン・べラオ スカーフ、サンダル/スタイリスト私物

撮影/曽根将樹〈PEACE MONKEY〉 ヘア&メイク/神戸春美 スタイリスト/鈴木ひとみ 取材・文/通山奈津子 構成/髙橋里佳(MAQUIA)

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