肌と髪をとりまく環境は、新たなフェーズに突入。マスク生活が続いたことによるたるみ肌にアプローチする高機能成分配合のスキンケアに注目が集まるほか、質をも変えてくれそうな洗顔料、悩み別ヘアケア、復活したレジャー機運に乗ってUVケアの進化も目覚ましい。この夏取り入れたい最新美容をリサーチ! 関水渚さんのインタビューもお届けします。
20代~30代女性200名に調査!
Q1. 夏の肌に関して、どんな悩みがありますか?(複数回答)
日焼けによるダメージ…66%、シミ、シワ…22%、毛穴の詰まり…18%、汗による炎症・トラブル…18%
Q2. 夏の髪に関して、どんな悩みがありますか?(複数回答)
紫外線によるダメージ…60%、頭皮のベタつき、毛穴詰まり…49%、ニオイ…29%、うねり…21%
Q3. マスク生活が続いたことで出てきた肌悩みはなんですか?(複数回答)
こすれによるトラブル…56%、ムレによるトラブル…44%、毛穴の開き…31%、隠れている部分のたるみ…18%
肌悩みのトップは、日焼けによるダメージ。「年にもよりますが、11月に比べ4月は倍、7~8月は3倍以上の紫外線量に」(スキンケア研究家・三上大進さん)。マスク生活のこすれトラブルはマスクを外せば軽減するが「たるみや毛穴開きの悩みは、積極的ケアが必要」(松倉クリニック代官山院長・貴子先生)。
今年のトレンドは“楽してキレイ”を叶える!?
紫外線ダメージや皮脂、汗、乾燥…と手ごわい夏の悩みだが、美容業界の研究&開発が頼れる味方。
「スキンケアでは、レチノールやナイアシンアミドなどの高機能成分の商品が効能認可による安心感から人気。美容医療に迫るレベルのセルフケアがより手軽に取り入れられるように」(貴子先生)
「壊れにくく肌へ浸透し高い効果の発揮するビタミンC誘導体配合製品も多角化し、各社の技術革新に注目です」(三上さん)
多機能UVアイテムも豊富。
「保湿やアンチエイジング、トーンアップのようなメイクアップ効果が期待できるものなど目的によって選べるように。UVケアだけではなくプラスαが当たり前になりました」(三上さん)
「紫外線ダメージ予防だけではなく、肌の修復を同時に行えば、秋の肌が変わるはず」(貴子先生)
スキンケアの基礎となる洗顔料も、悩みに特化して選ぶ時代に。
「摩擦レスタイプや、毛穴ケア、ごわつきに特化したものまで豊富です」(トータルビューティアドバイザー・水井真理子さん)
スキンケアをしながら、悩みをピンポイントでケアできるハイテクケアに注目!
KEYWORD1:機能性成分
成分に着目したアイテムが続々登場。たるみの気になるパーツケアに期待のレチノール、抗酸化力の高いビタミンCやビタミンC誘導体、弾力肌にアプローチするナイアシンアミドなど、高機能ケアでお悩みに強力アタック!
KEYWORD2:肌質改善洗顔
長かったマスク生活の影響、そして高温多湿な気候の中、お肌にかかる様々な負担を軽減する洗顔に注目。ゆらぎ肌や、角栓&毛穴汚れに対応した洗顔料や、角質をソフトにケアするクレンジングも。肌負担は抑えつつ、クリーンに導く。
KEYWORD3:多機能UV
UVアイテムは日焼けを防ぐだけじゃない! 肌を守りつつ、紫外線ダメージの修復機能、スキンケア発想で機能性成分を補給、メイクアップ効果まで多種多様なメリットを兼ね備えたアイテムが台頭。お出かけのお守りに。
【肌と髪のケア】TOPIC1
夏のダメージ予防と修復は、ハイテクコスメに頼って。
肌トラブルの改善やアンチエイジングに役立つレチノール、シワ予防や美白効果が期待できるナイアシンアミドなどの機能性成分、保湿やメイクアップ効果が得られるUVケアや、悩みに特化した洗顔料など、ハイテクコスメは夏こそ活躍。「さらに角質ケアは、併用アイテムの効果を高めてくれます。ピーリング効果のある美容液を、週1程度取り入れてみて」(貴子先生)
【肌と髪のケア】TOPIC2
ヘアケアは髪質改善が注目キーワード。
うねり、白髪、抜け毛、ボリュームなど、髪の悩みは千差万別。「そもそも髪自体を強化して髪質改善をする“ボンディング”というカテゴリーが話題。また頭皮ケアや潤いケアもできるなど、ドライヤーの進化もすごいですね」(三上さん)。「スキンケアのように、シャンプーでも、プラスαで白髪ケアやうねり対策ができるアイテムが増えてきた印象です」(貴子先生)
【肌と髪のケア】TOPIC3
マスク生活続きのたるみは、引き上げケアで解消しよう。
マスクで隠れていた部分のたるみを気にする人も多い。「表情が減って、ほうれい線やマリオネットラインが濃くなったという話も」(三上さん)。「引き締めスキンケアに加え、さらに奥に効く美顔器や、美容クリニックでハイフなどの施術をするのも手」(貴子先生)。ムレによる毛穴悩みも深刻。「湿度等で一時的に毛穴が開いても収縮する健康肌が理想。角栓ケアを取り入れて」(貴子先生)