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「電気代を見直そう!」お金の教科書Vol.25 #リアルボイス

毎日の暮らしや将来に必要なお金のこと、きちんと把握してますか? 「わからない」ゆえの不安は、知ることで解消できるはず! “お金初心者”3人と一緒に、お金の勉強を始めましょう。「お金の教科書」、今回のテーマは「電気代を見直そう!」です。

電気代を見直そう!

西山美紀さん ファイナンシャルプランナー。お金、生き方などをテーマに取材を重ね、日々にうるおいをもたらしてくれるお金の貯め方、使い方を発信中。All About貯蓄ガイド。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)など。

地道奈子(じみち・なこ/28歳・派遣社員) 既婚・子なしのDINKS。つみたてNISAは2年前にスタート。貯まったポイントを使った投資など、自分ができる範囲で楽しむのが得意。

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今後も上がる可能性大!? 気になる電力事情。

奈子:今年も猛暑だというのに、またもや電気料金が上がると聞いて、おびえているんですが…。

西山:今年の9月使用分までは政府が負荷軽減策を実施しているので、家計への影響はだいぶ抑えられているはずです。でも温暖化によってエアコンを使う頻度が上がったり、在宅勤務で日中にパソコンや家電を使ったり、家庭で消費する電力量自体が以前より増えている傾向にありますね。

奈子:なるほど…。いまさら聞くのも恥ずかしいんですが、そもそもなぜ最近は電気料金がこんなに上がっているんでしょうか?

西山:主な原因は、ロシアのウクライナ侵攻に加えて円安による原油や天然ガスなどの価格上昇です。

奈子:じゃあ今後すぐ電気料金が安くなる可能性は低そうですね…。

西山:そうなんです。だからこそ、電気代を下げる工夫が必須に。

奈子:電気代を下げると言われても、家電を使わない暮らしぐらいしか思い浮かばないんですが…。

西山:いえいえ、もっと手っ取り早くて確実な方法がありますよ。

奈子:それはぜひ知りたいです!

電気の契約内容と家電の使い方をチェック!

西山:電気料金は、家族構成やライフスタイルによって向いている電力会社やプランが異なるので、まずは契約内容の見直しを。

奈子:そうなんですか!? てっきり誰にとっても同じだとばかり…。

西山:いえいえ。自分のライフスタイルに合ったアンペア数や電力会社を選ぶと節約できます。特にアンペア数は、賃貸の方は前の住人の契約内容のままになっていることが多いので、要チェックです。

奈子:すぐ確認します!

西山:我が家は4人家族ですが、60アンペアから50アンペアに下げてもほぼ遜色なく使えています。同居人が少ない方だと同時に家電を使う機会もあまりないと思うので、ぜひ検討してみてください。

奈子:電力会社の乗り換えも気になっています。

西山:最近は比較サイトが充実しているので、まずは検討を。キャンペーンで最初だけ安く、通常料金が割高なこともあるので要注意。

奈子:あとはやっぱり節電を心がけることですかね?

西山:そうですね。特に消費電力が大きいエアコンは、フィルターを掃除したりサーキュレーターを併用するだけでも節電効果大ですよ。また最近の家電は省エネ構造なので、10年以上使っている家電があれば、買い替えを検討しても。

奈子:いい機会なので、いろいろ見直しをがんばります!

電気代削減アクションチェックリスト

・契約アンペア数を見直し
アンペア制の電力会社を利用しているなら、契約アンペア数を下げることで節約効果が。「東京電力の場合、毎月の基本料金が30アンペアで約885円、40アンペアで約1180円なので、年間だとかなりの差に。一人暮らしなら20~30アンペア、同居人がいる人や電気をよく使う人は40~60アンペアが目安です」

・電力会社の乗り換えを検討
割安な事業者に乗り換えることで節約に。ガスや携帯電話、ネットなどのセットプランのほか、夜間の電気代がお得なプランなども。「どの会社がおトクになるかは、人それぞれ。『エネチェンジ』『価格.com』など、比較サイトでチェックを」

・家電の使い方を見直し
下のグラフは、家庭における夏場の点灯時間帯の電気の使用割合をまとめたもの。これを参考に、まずは夏の3大電力消費家電であるエアコン、冷蔵庫、照明の使い方の見直しを。「エアコンや照明は、同居人がいる人なら同じ部屋で過ごすことを心がけても。そのほか冷蔵庫に食品を入れすぎないなども有効です」

夏の点灯時(19時頃)の電気の使用割合の例

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