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買い替えタイミングは? 高価なものは何が違うの? 本当によく眠れる“マットレス”の選び方

究極の寝心地に出合おう! 本当によく眠れるマットレスの選び方ガイド。

寝心地の良し悪しを左右する重要な寝具。

マットレスは、一晩中私たちの体を支える大切な寝具。

「寝心地にこだわって選べば、睡眠の質はグッと上がります。自分に合ったマットレスを使うことは、美容と健康への投資になるんです」(睡眠コンサルタント・友野なおさん)

マットレス選びの基準は、寝返りが打ちやすい適度な硬さと、安心して身を委ねられる体へのフィット感の両立。さらに、睡眠中の汗を溜め込まない通気性の良さも大切だ。

「立っている時の背骨の緩やかなS字カーブを、寝ている間も維持できるかがポイント。硬すぎても柔らかすぎてもダメなのですが、最終的には本人の体感が一番大事です。値が張るアイテムだけに失敗はしたくないので、ネットで購入せず、お店で寝心地を確認してから決めましょう」

知っておくべき基本を学んだら、早速お店へGO!

マットレスとベッドウェアの基本構成。

マイベストなマットレスを購入したら、さらに最高の寝心地を追求。季節によって組み合わせを吟味すれば、一年中快適に過ごせます。

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シーツ

睡眠中は冬でも数百Lの汗をかくので、通気性・吸水性の高い素材で、好みの肌触りのものを選んで。最低週1回は洗濯し、清潔に保つ。「不快感が増すと快眠が妨げられます」

ベッドパッド

マットレスとシーツの間に敷く。汗や汚れがマットレスに直接付着するのを防ぎ、好みや季節に合わせて寝心地の調整も可能。「マットレスの高さを出すためにも使えます」

マットレス

「中心部の内部構造で寝心地に違いが出ます」。大まかに分けると、金属コイルを使ったものとそれ以外。金属コイル以外では低反発や高反発のウレタン、ラテックスなどが有名。

◎マットレスの内部
【高反発】ウレタン素材のほか、通気性の良いファイバー素材がある。体が沈みすぎないように押し戻す反発力が強いので、寝返りがしやすい。硬すぎると腰が反ったような状態になり、腰まわりや背中に負担がかかる。

【低反発】主にウレタン素材。体が適度に沈み込み、フィット感が高い。体重が軽めの人、うつ伏せや横向き寝の多い人は低反発を好む傾向がある。柔らかすぎると寝返りがしにくくなり、通気性が悪く蒸れの原因になることも。

【ポケットコイル】スプリングマットレスの一種。広義で高反発。コイルが一つずつ独立しており、体を点で支え、自然な寝姿勢をキープし、横揺れも少ない。高額な高級マットレスに使われることが多い。処分する際に面倒なのが難点。

除湿シート

高温多湿な時期に役立つのがマットレスの下に敷く除湿シート。「寝苦しさを解消し、カビ防止にもなります。布団なら床に直に敷かず、下にすのこを入れるといいですよ」

知っているようで知らない? マットレスの素朴な疑問。

せっかく奮発して買うなら、しっかり知っておきたいアレコレ…。選ぶ基準やお手入れ方法など、素朴な疑問に答えてもらいました。

購入時に知っておくべき注目キーワードは?

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就寝中の正しい寝姿勢を維持する“体圧分散性”を意識。
「理想の寝姿勢とされる立った姿勢を寝ている間も維持するには、マットレスに“体圧分散性”があることが大事です」。体圧分散性とは、体のS字カーブに沿って体圧が分散されること。マットレスが硬すぎると頭や肩、腰に負担がかかり、逆に柔らかすぎると腰まわりが落ち込んで腰痛の原因にもなる。ポケットコイルやウレタン素材に比べ、ファイバー素材は体圧分散性が高くないといわれてきたが、最近ではミズノの新商品「ReFull」など、高い体圧分散性も兼ね備えたファイバー素材のマットレスが登場している。

プロの手を借りて色々試せるおすすめの場所は?

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お試しスペースもある、デパートの寝具売り場へ。
実際に触れたり寝転がってみないと寝心地は分からないもの。「お店に行き、横向き寝やうつぶせ寝など、寝入る時に自分がよくしている姿勢で寝て、体への当たりを感じてみたり、寝返りのしやすさを試すといいですね」。さらに、普段の自分の寝姿の間違いを指摘してくれたり、商品選びのサポートをしてくれる専門家もいると心強い。「『伊勢丹 新宿店』の寝具売り場はおすすめです。国内外の様々なブランドのマットレスや枕が試せ、カウンセリングのほか、マットレスと枕の寝心地を体感できる専用の個室もあるんです」

◎試しに行く前にチェック!
・使用中のメーカーと商品名を控えておく
・リラックスした服装で、髪型も下ろすなど注意

高価なマットレスは何が違うの?

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素材や構造にこだわり、耐久性が強みの高価格帯。
使っている素材や作業工程にかかる人件費の違いなどでマットレスの価格は変わる。「寝心地の良さは“好み”に左右される部分が大きいので、高ければいいというわけではありません。でも、安いものは耐久性が低くなり、何度も買い替えが必要になるので、コスパがいいとはいえません。ブランドものは高価なイメージがありますが、研究所などを設け品質向上に余念がないのが強みです。また、多くのホテルがそのベッドを導入している、という信頼感もありますね。自分に合うものなら、投資して損はないと思います」

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