整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみたところで「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。
|LINEやSlackの「やりとりラリー」を減らすコツ
以前は電話かメールか対面の会話くらいだった言葉のやりとりの方法が増え、そしてその量(卓球のように速くて回数が多いラリーのようなイメージです)も増えた今。わたしはときどき、そのラリーの多さに疲れています。ということは、相手も疲れているのかも…?
片付けだけでなく、何事も「減らし好き」のわたし。よし、ラリーの回数をもっと減らしてみよう! と、最近思うようになりました。
相手に余計な返事をしてもらわない、気を遣わせすぎないように。相手に仕事のお願いを受けてもらったあとに、(すでに冒頭で忙しいところ申し訳ないけどお願いします、いいですよ、のやりとり済み)さらに重ねて「忙しいところすみません」と言われたら、「いえいえとんでもないです」と相手はまた返すしかない。
そのやりとり…いる?
とある日思ってしまったのです。LINEでも。Slackでも。メールでも。対面の会話でも。もっと、シンプルに伝えてもいいのでは、と思いました。その方がお互い楽なのではないかと。
相手にもうこれ以上返信しなくてもいいようにやりとりをクローズするのも、思いやりなのかもしれないと。最近は、何かメッセージを送る前に必ずひと呼吸置くようにしています。
たとえば、お久しぶりの連絡への近況報告で、「最近残業が増えていて…疲れてます」と言いたくなったら、ちょっと仕事が大変な自分を伝えて、「お疲れさまって言ってもらい待ち」になってないか? とか。
主に仕事のやりとりで、「お忙しいところお手数をおかけします」と、重ねて謝りたい気持ちになったら、相手に「負担をかけてごめんなさい」と言うことで、「そんなことない」と否定してもらって自分の罪悪感を減らそうとしてないか? とか。
はたまた、相手を思いやれるわたし、を演出して自己満足になってるだけなのでは。など…。
何か言葉を伝えようとするときに、隠れたホンネにこれまで以上に意識を向けてみるようになりました。そして、
「相手が返事に困らないような内容はどれだろう」
「このあたりで会話を終わらせたら相手が気を遣って延々返さずにすむだろうか」
「この連絡で伝わればいいことって何だっけ」
「余計な言葉は含まれていないだろうか」
と考えることで、よりシンプルな内容にでき、そしてラリーの回数を前より減らすことができるようになってきたような気がします。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke>