11月10日、神奈川県横須賀市にある「葉山ホテル音羽ノ森」がリニューアルオープン! 1987年開業の歴史あるホテルですが、南仏リゾートの優雅な雰囲気はそのままにモダンな客室へとアップデートしています。
葉山の海を眺めながらお風呂に入ったり、食事をしたりと楽しむ時間は至極の幸せ……。都心から約1~2時間で行けるのに、びっくりするほどの非日常感です。記念日旅行やご褒美女子旅で泊まりたいオーベルジュの魅力をお届けします!
都心からわずか1~2時間。青い海を望む極上ホテルへ
葉山ホテル音羽ノ森は相模湾を一望する高台にある絶景リゾート。全室スイートのオーシャンビュー&海が見えるビューバス付きで、さらに三浦半島の食材をふんだんに使った料理を楽しめるオーベルジュです。
アクセスは逗子ICから車で約15分。電車で行く場合、JR横須賀線「逗子駅」もしくは京浜急行逗子線「逗子・葉山駅」からバスに乗り、「長者ヶ崎」バス停で下車。バス停からは徒歩約3分で到着しますが、急な坂道をのぼるため大きな荷物を持っている場合は駅からのタクシー利用がおすすめです。
海沿いを歩いていると、見えてくるのは青空に映える真っ白な建物。館内へ一歩足を踏み入れた瞬間から、非日常の滞在がスタートします。ロビーエリアはシャンデリアや海が見える吹き抜け2階分の大きな窓など、南仏を彷彿とさせる雰囲気。ラグジュアリーな空間に気分が上がりながら、チェックインを行いました。
客室は全10タイプあり、今回は「デラックスバルコニースイート」に宿泊。全室スイートとは聞いていましたが、約66平米の広々とした空間にびっくり! シモンズ製のベッド、イタリアの洗練さを備えた日本発家具ブランド「アルフレックス」のソファなど、ラグジュアリーかつモダンな家具が備わっています。定員3人。
デラックスバルコニースイートの大きな魅力が「バルコニー付き」。美しい相模湾を、オープンエアな空間で満喫できるのです。ここから見えるのはかながわの景勝50選にも選ばれている長者ヶ崎、伊豆大島、富士山など。寄せては返す波の音を聴きながらイスに座っていると、葉山の別荘で過ごすような贅沢感を味わえます……!
全室がビューバスというのも、今回のリニューアルでパワーアップしたポイント。デラックスバルコニースイートのバスルームはドアを開放できるので、露天風呂気分も味わえました。
客室には高品質なアメニティがずらり。イタリア発フレグランスメゾン「アクア ディ パルマ(ACQUA DI PARMA)」のバスアメニティ、POLA最高峰ブランド「B.A」のスキンケア、ReFaの美容ドライヤーなど、女心くすぐるラインナップです。アクア ディ パルマのブルーメディテラネオシリーズはとても爽やかで、心も洗われるような良い香り……!
ひとしきりテンションが上がったあとは、バルコニーでティータイム。ウェルカムスイーツとして、ホテル自家製チーズケーキが客室に用意されています。
この日は天気が良く、三浦半島から伊豆半島をぐるりと一望。葉山の海は想像以上の青さで、「南国リゾート行きたい欲」が溜まっている人にもおすすめできます!
絶好の夕陽スポット。スパ&フリーフローを楽しむ
葉山ホテル音羽ノ森に宿泊する時は「水着」をお忘れなく。海と一体になったようなインフィニティスパ「BLUE LAGOON」が利用できます! スパは人工温泉なので、オールシーズン入れるのもうれしいポイント。夕刻には夕陽が見えるベストスポットです。
この日は富士山も、はっきりと見ることができました……! 夕陽で赤く染まる富士山は、絵画のような美しさ。冬は空気が澄んでいるため、くっきりとした富士山が見えやすいシーズンですよ。
リニューアル後の新しいサービスが「フリーフローサービス」。15:00~23:00の間、ワイン、ビール、ジュース、スパークリングウォーターを自由に飲むことができるんです!
ドリンクはバーカウンターでも、パラソルが並ぶ屋外テラスで飲んでもOK。円形ソファに身を預けて、ワイン片手に夕陽が沈む瞬間を待つ……もう、これを体験するだけでもここに来る価値があるのではないかと思うほど、贅沢な時間でした。ちなみに、以前ホテルは日帰り利用もOKでしたが、現在は宿泊者限定の空間となっています。
デザートまでおいしい……地産地消フレンチに舌鼓
夕食の時間になり、レストランへ。フレンチの巨匠・三國清三さんの元で腕を磨いた総料理長・田原英俊さんが織りなすフランス料理をいただきました。葉山ホテル音羽ノ森で総料理長を約15年務める田原さんがこだわっているのは、葉山や三浦半島周辺の食材を使用すること。客船をイメージした空間で、地産地消の料理の数々を味わえます。
前菜「ソッカチップ、江戸前アナゴの一口タルト、伊勢海老のセビーチェ仕立て」からスタートしたコースは全8品。ソッカチップとは南仏・ニースの名物で、ひよこ豆のおせんべいのようなものです。伊勢海老のセビーチェ仕立てに使用している塩は三浦沖の海水から作る自家製。調味料まで地産地消とは、驚きでした……! 器はすべて「カマチ陶舗」の有田焼。一流シェフに選ばれている、今注目の窯元です。
メインの肉料理は「葉山クイーンビーフの炭火焼 生胡椒塩漬けのアクセント ボルドレーズソース」。葉山クイーンビーフとは出産していない30か月以上のメス牛で、やわらかくしっとりとした肉質が特徴です。周りだけを炭火で焼き、レアで仕上げた赤身肉は噛むほどに旨みがあふれでました。付け合わせの三浦野菜のグリルも絶品で、オーベルジュならではのクオリティーの高い料理の数々に大満足!
パティシエ渾身のデザートも、葉山ホテル音羽ノ森の魅力。「和栗と柚子の香るクレームショコラ」はモンブランや柚子ムースが芸術的に盛り付けられた秋冬らしいデザートです。お皿の模様はデザインではなく、パティシエがチョコレートで1本ずつ描き、「いがぐり」を表現したもの。その見た目の美しさはもちろんのこと、なめらかな和栗のモンブランはとってもおいしく、幸せな気持ちになりました。