いつも有意義に毎日を過ごし、笑顔で幸せそうな人たち。実は日頃から自然にやっていることがあるのです。今回は、心理学や脳科学に詳しいマインドトレーナー田中よしこさんから詳しいお話しを伺いしました。
教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。著書に『自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい』(KADOKAWA)がある。
幸福度の高い人が自然にやっている3つのこと
幸福度が高い人は良い意味で自分と他人との線引きができています。
人は人、自分は自分だとシンプルに考え、自分のやりたいことを楽しめるのです。そのような人たちはどのような特徴があるのか、3つのポイントにまとめてみました。
1.他人と比較しない
他人と比較しない人は、自分自身を受け入れ、俯瞰して自分を見ることができる人です。
強みや弱みを理解しており、誰かとの比較で自分を評価しないので、自然と他人も尊重できます。
さらに自分を受け入れられる人は、他人との違いも受け入れられる生き方ができます。個々の素晴らしさを自然と認められるので、人間関係でマイナス感情が出にくく、強みを発揮しながら過ごせます。
2.大切なこと、大切な人にだけエネルギーを使っている
自分を理解しているからこそ、自分の大切なことが明確です。
何が本当に重要で大切かわかっているので、時間やエネルギーを効率よく有意義に使えます。楽しい時間を過ごしているシーンを思い浮かべてみてください。あっという間に時間が過ぎていると思いませんか?
また大切なことだけにフォーカスしている人たちは、余計なストレスに巻き込まれません。例えば好きな人とデートがある日は機嫌がよくなり、少々気に入らないことがあっても流せますよね。
ツラい時間を過ごしている人と、楽しい時間を過ごしている人では、人生の充実度や感じる時間の速さも違うのです。
3.自己ケアを重視している
大切なことを中心に過ごしている人たちは、今の状態を快適なまま持続させたい、もっと楽しみたいと無意識に思っています。ですから自分自身の体やマインドのケアも重視しているのです。
バランスのとれた食事で健康に気を遣い、適度な運動を習慣にしていることも。
多くの事業成功者たちが運動をルーティン化していることは有名ですよね。
学びの機会も積極的に取り組み自分を成長させながら、「今の自分」と「未来の自分」を大切にする意識も育てています。
幸福度の高い人の「本質的」な共通点
幸福度の高い人の本質的な要素は「自分を持っている」こと。つまり、自分軸があることです。
自分を理解して、大切なものを中心として望む未来に向かっているので、幸福な要素しかありません。だからこそ他人と比較は不要ですし、他人の期待にも応じることなく心地の良い人間関係で日々を過ごせます。
また、自分軸がある人は、自分の選択や結果に責任を持ちます。ですから、自分でコントロールできる範囲がクリアで、対応する際のパフォーマンスも高いのです。
我慢や無理をしていないので、必然的に感謝の気持ちやポジティブな感情を持ち続けることができます。人に振り回されながら、我慢を重ねながら幸福度を上げることはできません。
幸福感が少ないと感じる人は、自分を理解し、あなたにとって大切なものは何かを知ることから始めましょう。