久しぶりの夜のお出かけ時には、「ママ、楽しんできてね」って、家族が笑顔で送り出してくれるのが理想! 今回は、【子ども】へ「ママOFF時間」捻出のためにママができることを伺いました。
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教えれたのは…ライフコーチ ボーク重子さん
BYBSコーチング代表。非認知能力育児のパイオニアとして数々の書籍がベストセラーに。長女が「全米最優秀女子高生」に選ばれる。
今の子育て世代は…
◇ 「ママOFF」が デフォルトになる過渡期
アメリカには「ガールズナイトアウト」という文化があります。ママにも休みが必要だからと、女性同士で夜、食事や映画に行くこと。もしかすると、今の日本の子育て世代は、この文化を取り入れだす、過渡期なのかもしれませんね。なぜなら、子どもたちが大人になる時は、共働き率がもしかしたら100%になるかもしれない。当然、ママもリフレッシュがマストになってきます。
また、「人生100年時代」と言われているなか、子育てが終わりに近づく50代になって突然、大量のママOFF時間を渡されても何をすればいいか分からないですよね。今から、ママが自由時間を楽しみ、家族が協力することをデフォルトにする。そんなフェーズに入っているのではと思います。
チーム「パパ&子ども」のQOLを上げて
◇ 〝自己有用感〟を育てよう
出かける時、子どもには「パパの言うこと聞いてね」ではなく、「パパを助けてあげてね」と責任感を促して。先回りして、ママが夕飯を用意していく必要なんてありません。何を食べるか、どう過ごすかの自己決定権を2人に渡し、親子の結束力を育てる機会にして。
私が子育てで一番大事にしているのが〝非認知能力〟の育成です。点数や成績など数字ではなく、自己肯定感、主体性、好奇心など、目に見えない能力のこと。なかでも、誰かのために役立つ〝自己有用感〟は、人間の自己肯定感を非常に高める感情です。子どもである自分が大人の役に立てていることは一番の自信や自立に繫がります。
これからの時代は、「ママが楽しむ姿を応援するパパがいる」。そんな家庭で育った男の子がデフォルトになり、女の子は、自分らしい人生を楽しもう! という気持ちが生まれていきます。積極的にママOFF時間を取ることが、新たな未来を拓くと思います。
撮影/佐藤 彩 取材/石川 恵 ※情報は2023年12号掲載時のものです。
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