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夫婦が同じベッドで寝ると、脳の働きが低下する?[睡眠の新常識]

夫婦の寝室って、同室が当たり前でしょ? 別室の人は仲が悪いからじゃないの? いえいえ違うんです。結婚生活が長くなるにつれて、寝室問題に臨機応変に対応している夫婦が増えています。夫婦円満のためにも我慢していることを解決しませんか?
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更年期での睡眠を改善する方法とは?

目次

★ 同じベッドで夫婦が寝ると、翌日の脳の働きが低下する!?
★ SLEEP DIVORCE (睡眠離婚)こそ、夫婦円満の鍵である
★ アメリカ人の35%は SLEEP DIVORCE (睡眠離婚)を選択している

同じベッドで夫婦が寝ると、翌日の脳の働きが低下する!?

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――ウィーン医科大学神経内科のMPH(公衆衛生学修士)・ゲルハルト・クレシュ氏

オーストリアの神経内科医が眠りの質と脳の低下レベルについて実験を行ったところ、パートナーと1つのベッドで寝た翌日に、女性は「一緒に眠るより1人のほうが良く眠ることができる」と不満を感じた人が多いという結果に。一方で男性は「良く眠ることができた」と満足する傾向があったものの、実際に調べてみると翌朝の脳の知力レベルは低下しており、ストレスホルモンの数値は上昇していたのです。

パートナーとの睡眠空間の共有は、お互いにとって、あまりいい影響をもたらさないということが明らかになりました。

SLEEP DIVORCE (睡眠離婚)こそ、夫婦円満の鍵である

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――ピッツバーグ大学医学部精神科教授·ウェンディ·トロクセル氏

アメリカのピッツバーグ大学の研究では、ベッドを共有することはパートナーの睡眠に有害と発表しています。イビキをかく人と寝ている人で睡眠障害を持つ人の場合、その原因の50%はイビキだとか。また、夫婦が同じベッドで就寝し、妻が眠れない夜を過ごした翌日には些細な言い争いから夫婦喧嘩に発展する可能性が高いとわかりました。

ベッドや寝室を別にするなどの工夫をして、妻が快眠できれば翌日も良好な関係で過ごすことができて、ゆくゆくは円満な夫婦関係を築いていくことができるのです。睡眠は夫婦にとって、とても大事な要素です。

アメリカ人の35%は SLEEP DIVORCE (睡眠離婚)を選択している

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アメリカ睡眠医学アカデミーの調査によると、アメリカ人の3分の1以上が睡眠離婚に取り組んでいるとわかりました。その理由はパートナーのイビキや早朝アラームといった妨害から逃れ、安心して自分の心地よい睡眠を取るためです。右のグラフからわかるように、中でも40代前後の人たちが別の部屋での就寝に積極的。質の高い睡眠のためには、別の部屋に移動して寝ることもいとわないのです。

取材/小出真梨子 イラスト/omiso デザイン/秋穂佳野 ※情報は2024年1号掲載時のものです。

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