エイジングケアに一刻の猶予もない美ST世代だからこそ自分の肌により効くコスメを選び取りたいもの。コスメ選びの1stステップは美容成分を知ること!長年用いられている王道成分から、先端研究で生まれた新成分まで今、知っておきたい成分を徹底解説します。
【高濃度ビタミンC】
\安全にパワーアップ/
抗酸化で美肌を極める。濃度アップでさらに人気
抗酸化作用がありコラーゲン生成促進、美白効果、バリア機能強化など透明肌キープには欠かせない成分ビタミンC。安定化して浸透力を向上させたビタミンC誘導体に対して、ピュアビタミンCは安定性が低く酸化しやすいものの、シミやシワ、毛穴の開きへの効果の高さは抜群。濃度依存成分のため、吸収できる限度までの高濃度ビタミンCを使用することで効果はより高くなる。
1:即効性のあるピュアビタミンCのほか、アプローチの異なる5種のビタミンCを配合。タカミエッセンス5C+E 30ml¥5,500(タカミ)2:ベース成分の開発によりピュアビタミンCの高濃度、高浸透、超安定化に成功。進化を重ねて浸透スピードがより加速。オバジC25セラム NEO 12 ml¥11,000(ロート製薬)
【ハイドロキノン】
\安全にパワーアップ/
メラノサイトにアタックして肌ノイズをシャットアウト
日本では2002年に化粧品成分として認可された還元作用を持つ成分。高い美白効果があるため“肌の漂白剤”とも言われる。メラノサイトの働きを抑えてシミを予防、さらにメラニン色素の生成に関わる酵素「チロシナーゼ」の働きを抑制してシミや肝斑、ニキビ跡などの炎症性色素沈着に効果が。配合濃度により炎症や白斑などの副作用の可能性もあるため、成分濃度や使用期間には注意が必要。
1:ハイドロキノンを4%と高濃度に配合。くすみが気になる部分へのスポットケアを。プラスリストア ナノHQクリーム EX〈クリニック専売品〉5g ¥2,200(ジェイメック)2:ハイドロキノンを安定化して配合。各層の深部にまで浸透する処方で透明肌に。 DRX® HQダブルブライトE〈クリニック専売品〉6g ¥ 2,200(ロート製薬)
【ナイアシンアミド】
\多目的に活躍/
美白、肌荒れ・シワ改善全方位から美肌にアプローチ
ビタミンB群の一種でニコチン酸アミドとも呼ばれる成分。表皮のターンオーバーを促進して真皮の線維芽細胞を増やしコラーゲンの生成を高める効果があり、最初に肌荒れ改善、2007年に美白、 2017年にシワ改善と、3つの医薬部外品有効成分として認可されている。水溶性で温度変化に強いため汎用性が高く、肌刺激も少ないため、マルチな有効成分として重用されている。
1:独自のナイアシンアミドCDで弾力アップと美白効果。プレステージ ホワイト リンクル セラム ルミエール[医薬部外品]30ml¥58,300※2/23発売(パルファン・クリスチャン・ディオール)2:シワ改善と美白効果。真皮、表皮の2層に作用。ONE BY KOSÉザリンクレス S[医薬部外品]20g ¥6,380〈編集部調べ〉(コーセー)3:ナイアシンアミドがコラーゲン産出を促し水分保持力と皮膚の柔軟性を高めてシワを改善。薬用リンクルセラム[医薬部外品]30g ¥6,380(エトヴォス)
【トラネキサム酸】
\多目的に活躍/
シミや肝斑に効果を発揮。抗炎症のパイオニア成分
人工合成されたアミノ酸の一つで止血作用や抗炎症作用があり広く医薬品に使用される成分。後に、シミや肝斑の治療薬として内服や外用薬として使用され、’90年代以降には肌荒れ防止、シミ改善に有効な成分として医薬部外品承認。メラノサイト活性化因子であるプラスミンの働きをブロック、メラニンが作られる前段階でメラノサイトの活性化を阻止して肝斑の発生を抑制する。
1:炎症物質の発生を抑制する抗プラスミン効果で肌荒れを予防。コラージュリペアクリーム[医薬部外品]40g ¥3,960(持田ヘルスケア)2:抗炎症効果と美白効果2つの機能でシミを兆し段階でブロックすることに期待。トランシーノ薬用メラノシグナルエッセンス[医薬部外品]30ml¥4,950〈編集部調べ〉(第一三共ヘルスケア)
【アゼライン酸】
\大人毛穴に朗報/
ニキビや毛穴、赤みまで大人の肌悩みに安全に作用
小麦など穀物に含まれる天然由来成分で、毛穴の詰まりを解消したり皮脂分泌を抑制する効果がある。アクネ菌も殺菌することから海外ではニキビ治療薬として承認されている。また、シミを生み出すメラノサイトの働きを抑えるので、日焼けによるシミや炎症後の色素沈着にも美白効果を発揮。低刺激なので、ハイドロキノンで副作用が出てしまう人の美白にも安全に使用可能。
ニキビ菌に対する抗菌作用で大人ニキビを改善。過剰な皮脂を制御して毛穴の開きを解消し、クリアで滑らかな肌に整えます。バランシングVCクリアスポッツ 25g ¥2,970(エトヴォス)
【プレ/プロバイオティクス】
\肌環境が大事/
発酵×美肌菌で肌の基礎体力を底上げ
ビフィズス菌や乳酸菌などのプロバイオティクスと、それらの有益な菌を活性化するための栄養となるプレバイオティクス。2019年に登場したランコムの「ジェニフィック アドバンスト N」には双方が配合。皮膚常在菌バランスによって肌環境を整えることが広く認知された。プレ/プロの相乗効果により、保湿、抗炎症、バリア機能強化など、肌体力を向上させる効果がある。